こんにちは、なめくじです。
2022年末にエブリイをシコシコ改造し始め早5ヶ月…ついに初めての2泊連続で車中泊をしてきました!
ということで、折角の経験なので車中泊兼四国旅行のレポをしようと思います。
前編のうどんツアーを先に見たい方はコチラからどうぞ!
では2〜3日目のレビューやっていきましょう
結論
- 高知の海鮮は確かに旨い
- 徳島ラーメンもぜひ抑えておきたい
- GWの旅行を舐めると地獄に落ちることになる
旅行概要
まずはどんな車中泊旅行をしたか、概要をどうぞ。
- エブリイHBD-DA17V(PCリミテッド)を使用
- 2023年GWの3連休で2泊3日
- 1泊目香川県(前編)、2泊目高知県(後編)
- うどん&海鮮を食べにいきたい!
どうせ四国行くなら高知の海鮮もってことで
2日目(香川〜高知ひろめ市場)
「香の香」さんで思ったより時間が無くなったのもあって、当初予定してた近所散策は無しで高知へ向かいます。
向かう先は高知市の代表的な観光スポットである「ひろめ市場」です。
善通寺市(丸亀市の西隣)からは山を突っ切ってほぼ真南に向かうので、高速での移動一択です。
高速は1時間半、下道は3時間弱かかります
先にお風呂
お酒を飲んだら運転できなくなるので、先に近くの「清水湯」さんに向かいひとっ風呂です。
写真が無くて申し訳ありませんが、「清水湯」さんを説明するとまさに”地元の昔ながらの銭湯”です。
タオルの貸し出しはありますが、基本的に全て持ち込みが必要な昭和の銭湯スタイル。
番頭台があるのも久しぶりに見ました。
「清水湯」さんは入湯料が安いこともあって、地元の常連さんと思わしき方たちで賑わっています。
ちなみになめくじは当然男湯に入ったんですが、男性利用客の半分くらいはおじいちゃん含め刺青(not和彫り)入りのお客さんで、すごい新鮮でした。
地元の職人さんですかね?みんなガタイ良かったし
いざ、ひろめ市場へ
「清水湯」さんでサッパリした後は、目的地である「ひろめ市場」に向かいます。
ここは地場の海鮮(マグロ・カツオその他)や和牛を使った一品ものや定食を提供するお店が集う、いわば「高知の食のテーマパーク」です。
聞くところによると、朝10時の開場とともに飲兵衛たちが飲み始めるんだとか。
なぜここを目的地に選んだかというと、そういった観光もありますが、「立体駐車場で車中泊をするため」という意味が大きいです。
ひろめ市場の立体駐車場はありふれたシステムですが、特筆すべきはその異常な安さです。
日中では青天井の¥400/hですが、18:00〜翌8:00に限っては¥300ポッキリという激安ぶりです。
記事タイトル回収完了です
駐車場へのゲートは2ヶ所あり我々は南側(大橋通側)から入りましたが、午後6時台で数台待ちがあって入るのに10分程度かかりました。
3Fの青空駐車場は避けたいので、なんとか2Fで空きスペースを見つけ車をねじ込みます。
周りを見渡すと一般利用車の他に、我々と同じく完全に車中泊しにきた車もまぁまぁの割合で見かけます。
パッと見、半分近く車中泊車でした。バンかミニバンばっか
2Fにはトイレ2据と手洗い場があり、早朝には申し訳なさそうに我々車中泊勢がそそくさと歯磨きなどをしています。
ゲート側は送風システム?の音が多少響いていますが、それを避けて選べるようなスペースの余裕はありません。
少なくとも車に遮音施工していれば全く気にならないレベルの音なので無視します。
さて駐車した後は1Fに降りて早速買い食いをば、と思いましたが、尋常じゃ無いくらいに混んでいます。
人混みが苦手ななめくじは即座に戦略的撤退を決め、とりあえず1周見学するだけに留めます。
居酒屋難民
さて困ったぞ、ということで近くの海鮮に強そうな居酒屋さんを探します。
とは言えそこはGWの観光スポット。
何軒か確認しても軒並み「満席で無理です」という返事がきます…。
カツオの藁焼きで有名な「明神丸」さんは、どの店舗でも行列でした
ひろめ市場があるアーケードの南側はほぼ居酒屋が開いていないので、北東(JR高知駅)方向で何とか開いている居酒屋さんを探し滑り込みます。
結局「提供が遅くても構わないなら」ということで「創作居酒屋 ごっ馳 (ごっち)」さんへ入店。
地酒の酔鯨とともに、カツオの酒盗や塩たたき、ウツボのたたきを頂きます。
もちろん他にも注文はしていますが、せっかくなので高知らしい料理の食レポだけしておきます。
カツオの酒盗
酒盗とはカツオ・マグロの胃や腸を使った塩辛のことで、1年ほどの長期保管をできるのが特徴です。
なめくじはイカの塩辛などの生臭い風味が苦手なのですが、このカツオの酒盗は全然問題なくいけました。
熟成が少ない、若い酒盗なのかもしれません
※後日比較のために地元の店でカツオの酒盗を食べましたが、案の定生臭みが強くきつかったです…
コリコリとした食感と発酵によって増強された旨み成分や強い塩分で、「なるほど確かに酒が盗まれるな」と感じます。
ただ食べやすいといっても珍味ではあるので、好き嫌いは多少分かれると思います。
カツオの塩たたき
高知にきてカツオを食べないのは嘘だよねってことで、当然注文しました。
さすが鮮度が良く弾力があり、また藁焼き効果+血合も丁寧に処理されているおかげで生臭さを一切感じません。
※後で高知の観光系Youtube動画を見て、「ごっ馳」さんの藁焼き技術が高いことが判明しました
カツオは香味野菜とともにポン酢ダボ漬けが正義と信じているなめくじでさえ塩がベスト、正直ニンニクはおろかワサビの風味すら邪魔です。
そこにすだちを1〜2滴垂らせたら最高ですね
初鰹の時期ですので、脂というより牛の赤身肉のような肉々しさが楽しめます。
とても良いカツオのタタキを食べさせてもらえました。
「めっちゃ食べたいけど、高知は遠過ぎていけないよ〜」って方は、かわうそ市場から取り寄せましょう。
かなり近いクオリティのカツオが食べられますよ!
ウツボのたたき
個人的に一番感動したのが、こちらのウツボのタタキ。
ウツボは強力な顎を持つ毒々しい見た目の魚で、食べられている地域も一部の沿岸エリア(高知の他、和歌山など)に限られます。
ウツボは骨の入り方が複雑で捌きにくく、また同じウナギ目のハモとは違って小骨が強いため骨切りしてなんとかなる魚ではないようです。
捌くのに手間と技術がいるから食べる地域が少ないんでしょうね
中々食べられる機会が無かったので是非にと注文したところ、これが大当たり!
ウツボは強めに焼かれていることもあり、蒲焼のウナギの皮+皮目のゼラチン感+鳥胸肉+赤身の魚肉とでも言うような複雑怪奇なグラデーション食感をしています。
味はというとウナギと鶏肉を足して2で割った感じで、香味野菜とポン酢がよく合います。
ちなみにご主人にウツボは刺身でも食べられているのかを聞いたら、「生臭いから唐揚げかタタキばっかだね〜」と教えてもらいました。
高知で見かけたら、ウツボのタタキはぜひ食べてみてください。
車へ帰還、そして就寝へ
思いがけず良いお店に出会えて気を良くしたなめくじ夫婦。
帰りしな、ひろめ市場が空いていないかスケベ心で覗いてみましたが、大部分が店じまい&飲兵衛が居座っててゲームセット。
すごすごと車へ引き返します。
車へ戻ったら簡単にベッドメイキングを完了させた後、寝酒のビール一本を摂取して就寝しました。
この時間帯はなるべく音を立てないよう気を使います
3日目(高知市〜徳島経由で帰宅)
3日目もすっきり起きられましたがなんだか背中が痛い感じです。
1泊目と違いフロント側を枕にしたせいで、微妙な車体床の凹凸で寝る姿勢に無理がきていたようです。
枕はリアゲート側、なめくじおぼえた
県庁駐車場へ
さっさと歯磨きとトイレだけ済ませて朝7時半頃には出発、向かう先は「高知県庁の駐車場」です。
なぜここへ向かうのかと言うと、実は高知県庁が土日祝日限定で駐車場を無料開放しているからです。
とは言え地元民や車中泊erには知られている話で、すぐに満車になるため朝8時台には到着しておきたいところです。
二度寝後の朝9時半頃には、数台の車がゲートで出待ちしてました
車はそのまま駐車場に置いて、徒歩でひろめ市場に戻ります。
早めのお昼と高知城
ひろめ市場は朝10時より開場していますので、10時過ぎに覗いて海鮮ブランチを狙います。
…と、思いましたが時すでに遅し。
10時10分の時点でほぼ昨日の夕方と同じくらいの激混みとなっていました。
テーブル確保組はすでにビールで優勝しています、早いって
ただせっかくだからということで、人混みを掻き分けてお刺身パックなどをいくつかゲットし持ち帰ります。
そのまま歩いて数分にある高知城 丸の内緑地(公園)に行って、ベンチで食べさせていただきました。
味の感想としては確かに美味しい!
美味しいけど、どうしても生鮮含む惣菜は作り置きになってしまうせいか想像していたクオリティからは1ランクくらい落ちています。
高知の方がこの記事を見てたらごめんなさいね。
「観光じゃなくて、とにかく旨い海鮮が食いたいんじゃ」という方は、観光客向けじゃないちょっとええ小料理屋や居酒屋に行くのが最善手っぽいです。
もちろん高めのお寿司屋さんなら最高の海鮮が食べられると思います
とは言えひろめ市場はひろめ市場で、移動せずともワイワイとお酒を飲みながら色々な特産品を楽しめるという、唯一無二の魅力があります。
ただ人混みの中で食べるのが苦手な方は、こうやって別のところで楽しむのもいいかもしれませんね。
もちろん、ゴミは自分で持ち帰りですよ!
さて早めの昼食が済んだ後はすぐ近くの高知城の方へ少し散策へ。
個人的な事情があり行きませんでしたが、天気の良い日は天守閣まで行くと楽しそうです。
城周辺は散歩コースなのか、犬連れの方たちで賑わっていました。
徳島ラーメンを食べたいんじゃ
淡路島から帰る予定ですので、その途中に寄り道して徳島ラーメンを食べにいきます。
高知市から高速で一旦香川に戻り、川之江JCTから東の徳島方面へ向かいます。
さてちゃんと下調べしていませんでしたが、茶系の徳島ラーメンで有名なのは「中華そば いのたに 本店」さんや「王王軒」さんのようです。
「いのたに」さんはなめくじ夫婦は二人とも過去に行ったことがあるため、今回は店の外観に惹かれた「ラーメン東大 大道本店」さんにお邪魔します。
関西圏や岡山にもポツポツと店舗があるみたいです
「東大」さんは食券制で、大道本店では店舗隣に数台分の駐車場と近くのコインパーキングがあります。
運良く夕方4時頃の隙間時間に到着して待ち無しで入れたので、早速徳島醤油ラーメン中+味玉トッピングと限定メニューの背脂にんにく豚骨醤油麺200gをオーダー。
徳島ラーメンらしく生卵は無料で使い放題、そして「東大」さんではライスも無料でおかわり自由という太っ腹ぶりです。
小麦も鶏卵も値段が高騰しているこのご時勢で本当に頭が下がりますね…。
特に生卵はオンザライスでよし、ラーメンに突っ込んでよし、すき焼き風のつけだれにしてよしと、徳島風に楽しめます。
徳島醤油ラーメン
茶系の徳島ラーメンらしいビジュアルで、その味わいも「いのたに」さんの遠い記憶を思い出させるやや甘めのライトな豚骨醤油です。
”見た目より”は、スッキリしています
そしてやはり豚スラ(豚バラスライス)が入ってると、いかにも徳島ラーメンって感じがして嬉しくなりますね。
強めの味わいが欲しい方には、「肉増し」や「背脂醤油」が良さそうです。
背脂にんにく豚骨醤油麺200g
こちらは(多分、時期限定の)二郎風ラーメンで、具材も豚スラではなくチャーシュー&キャベツです。
スープの濃度も明らかに先の徳島醤油ラーメンと異なっており、にんにく&背脂のパンチが効いた味となっています。
一方で二郎インスパイアとして捉えると、キリッとした醤油感やいわゆる”ブタ”の風味が控えめで、かなりマイルドな方かなという印象です。
なめくじにとっては好きな一杯ですが、”徳島ラーメン”を食べたい方には不向きでしょう。
帰宅途中でGW渋滞に巻き込まれ無事死亡
徳島ラーメンで気合いをチャージしたら、後は高速(上り)でひたすら帰るだけです。
そう、帰るだけだったんです…。
徳島を出るまでは徳島特有の風の強さで運転が疲れる程度だったんですが、淡路島の道中半分を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなってきます。
雲行きって言っても天気じゃなくて渋滞の話です
どんどんトロトロ運転になっていき、最終的には完璧に立ち往生。
淡路ハイウェイオアシスに逃げ込もうにも10km走るのに1時間かかる有様。
生身で走った方が早いじゃん。
携帯用トイレは最終手段にしておきたかったので、分岐先の渋滞もエグいことになっているのを知りながらハイウェイオアシスへ突入しました。
本線から外れて駐車するまでにゆうに30分はかかりましたが、それでもなんとか到着できたので仮眠をとることにします。
しかしこういう強制待機のシーンでは、エブリイが車中泊仕様になってる良さを本当に、本当に実感します。
結局2時間半ほど待機がてら仮眠して、その後は渋滞がマシになると信じて本線へ復帰、何とか自宅へと帰還しました。
徳島を出てから2時間で到着する自宅への道のりを、仮眠込み7時間かけて旅はフィニッシュです。
最後に分かったのですが、渋滞の原因は垂水JCTの姫路方面&阪神高速方面への流出が詰まったからのようです。
しかし原因が分かったとて、淡路島から本土へはルートが1つだけなので諦めるしかありません…。
GWの淡路島は地獄。覚えておきましょう!
可能な方は午前中か深夜に移動することをおすすめします
最後に
ダラダラと前編・後編をお送りしましたがいかがだったでしょうか。
GWという特殊な条件でしたが、四国へ旅行に行く方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
今後も車中泊旅をしたら旅行レポをしていきますので、「車中泊旅」のタグからぜひどうぞ!
- 高知の海鮮は確かに旨い
- 徳島ラーメンもぜひ抑えておきたい
- GWの旅行を舐めると地獄に落ちることになる