暑い日でも車中泊やキャンプを楽しむためには、涼しく快適に眠れるかどうかが大切です。
それに涼しく過ごせる手段があれば、車中泊やキャンプへ行ける季節や場所の幅も広がりますよね。
さて本記事では冷感ジェルマットの特徴や選び方、実際に使った製品の感想を紹介します。
冷感ジェルマットは暑い日でも電源要らずで快適に眠れる強力なアイテムです。
どうぞご購入の参考にしてくださいね。
冷感ジェルマットとは
冷感ジェルマットとは、含まれるジェル素材の作用で体から吸熱し空気中へ熱を放出してくれるアイテムです。
冷感ジェルマットであれば何でもいい・とにかく最強に冷えれば良いという訳ではなく、快適に使うためにはそれぞれの体に合った製品を選ぶことが重要です。
メリット
- 電源が不必要
- 良好な冷却能力
- 使用や管理が簡単
デメリット
- 重い
- 通気性が悪い
- 寝心地の悪化
ジェルマットの選び方
ジェルマットは素材・サイズ・Q-max値・価格などを総合的に考えて選びましょう。
素材
シンプルなジェル素材と、塩ジェル素材の2つに大きく分けられます。
なめくじが使っているのは塩ジェル製品です
シンプルなジェル素材は比較的ゆっくり吸熱されるため、寒がりだったり冷え性の方に向いています。
一方で塩ジェル素材は、体が接触したら急速に冷え始めるので、暑がりだったり背中から放熱しやすい方に向いています(※)。
※なめくじはもう手放せないですが、妻は嫌がります
サイズ
ジェルマットは一般的にサイズと冷却能力が比例しています。
なぜなら、厚みがありサイズが大きいほどマットが抱えられる熱量が増えるからです。
よってしっかりと冷えて欲しい、冷え方が長続きして欲しい方は可能な限り大きいサイズを選ぶべきです。
特にシングルサイズ以上であれば、寝返りすることで冷え方がかなり長くなります。
ただしキャンプや車中泊ではスペースが限られているため、敷ける範囲で適切な製品を選ぶ必要があります。
寒がりの方が正方形などの小さいマットを選ぶのもありですが、分厚い製品ではマットと床の段差を解消する手段も考えておきましょう。
Q-max値
Q-max値とは最大熱吸収速度のことで、値が大きいほど触れた時に一気に吸熱される=冷たく感じます。
日本被覆工業株式会社様HPによれば麻のQ-max値が0.35〜0.4なので、やはり冷感ジェルマットとしては0.4は最低限超えたいところです。
ただしQ-maxはあくまで瞬間的な吸熱性能の指標であって冷却の持続性能には関係しませんし、素材の手触りや吸湿性など他の条件でも冷感は変わります。
またQ-maxが高過ぎると悪寒に似た寒さを感じる場合もありますので、一概に「高いほど良い」「低い方が劣っている」というものではありません。
価格
2024年7月現在でのジェルマットの価格帯は、シングルサイズで¥5,000〜高いもので¥13,000程度(楽天市場調べ)です。
小さいものなら¥2,000台からあります
車中泊やキャンプでは電源不要で使えるというのは便利ですし、日常使いにも流用可能です。
そのため暑さ対策としてはコスパが良い印象があります。
その他
その他にも湿気が抜けやすいような表面材の工夫や折りたたみ性能、クッション性を持たせる素材配合など製品によって様々な特徴があります。
可能であればこれらも考慮して考えたいところですね。
冷感ジェルマットを使った感想
なめくじが購入した冷感ジェルマットは下の製品の90cm×140cmサイズです。
選んだ理由は以下の通りです。
- 車中泊/自宅兼用で使いやすそうなサイズ感
- 折り畳めてコンパクトに収納や運搬ができる
- 塩ジェルの吸熱効果に期待して
- そんなに高くない
開封してまず感じたのは5.2kgという重さです。
ジェルマットにおいて重さは冷却能力に直結します。
そのため重いことが必ずしも悪い訳ではありませんが、このサイズをバイクキャンプで持って行くのは難しいなという印象があります。
マットの表面は防水素材っぽいサラサラ感とわずかなゴワゴワ感もありますが、分割裁縫部のおかげでマットが身体に沿うため気になりません。
それに車中泊やキャンプで寝床サイズに合わせて横幅を調節できるのは、本製品の明確なメリットと感じます。
さてベッドに広げて寝てみると、ものの数秒程度で背中がグングン冷え始めるのを感じます。
Q-max0.615は伊達じゃありませんね
最も発熱する背中部分でも15分は冷たいままで、体温レベルまで戻るには1時間程度かかります。
よって寝つきがいい方ならマットが温まる前に寝れますし、また身体が熱い状態から急激に体温が低下することで眠くなる副効用も得られますので、寝つきが悪い方も試してみる価値があります。
また実際に夏の車中泊でも使ってみましたが、車内温度25℃程度の夜では誇張抜きで寒さを感じるくらいでした。
逆に寝つきにくくて最終的にマットを外したくらいです
マットは車中泊だけでなく日常でも使っていますが、なめくじはもはや手放せなくなっています。
シングルサイズを一人で使うと背中〜足までしっかりと冷えますし、寝返りを打てばその場所で再度冷え始めます。
またマットを横向きにして二人で使っても、放熱面積の広い背中を十分カバーできます。
マット表面は汚れに強い一方で通気性はないため、湿度が高い環境で使う場合は薄手のタオルなどを敷いたほうが快適かもしれません。
デメリットとしては先述の通り重いことと、冷え性の方が直接使うには冷たすぎることです。
ただし冷えすぎる場合は1枚バスタオルを敷いたり、ベッドのシーツの中に入れることで急激な温度変化を和らげることが可能です。
本製品のサイズは90cm×140cm以外にも、30cm×40cm、46cm×46cm、90cm×90cmの展開があります。
自分に合うかご心配な方は、枕に敷ける小さいタイプから試してみてはいかがでしょうか。
脳を冷やすだけでも寝付きが良くなりますよ
最後に
冷感ジェルマットは、日常使いにも、そしてキャンプや車中泊でも活躍してくれるアイテムです。
シングルサイズで数千円と決して高額ではありませんので、試してみる価値はありますよ。
なめくじが買う際には、楽天市場やAmazonで一通り冷感ジェルマット製品を確認しましたが、正直に言えば選択肢は広くないですし、どの製品も性能面で大差は無さそうです。
塩ジェル素材をご希望であれば、ご紹介したマットの適切なサイズをサッと買ってしまっていいと思います。
ではまた次の記事でお会いしましょう