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こんにちは、なめくじです。
寒くても快適に車中泊が可能になれば、冬でもお出かけができるようになりますよね。
特に昨今はインバウンド需要もあり、観光地のホテル予約がしにくかったり料金が高くなっているので、車中泊という選択肢を持てると旅行の幅が広がります。
さて本記事では、冬の車中泊で準備しておきたい寒さ対策グッズを紹介します。
常にコスパ重視で買い物をするなめくじが使っているものも合わせて紹介しますので、どうぞ参考にしてください。
寒さ対策グッズのリスト
いずれもこれ1個だけあればOKというものではなく、それぞれの環境下で使いやすいいくつかの製品を組み合わせて寒さ対策をしてもらえばと思います。
電源が不要の寒さ対策グッズ
寝袋
気温によっては必須ではありませんが、寝袋は間違いなく有った方が良いです。
有名どころのブランドは「Montbell(モンベル)」や「NANGA(ナンガ)」ですが、厳冬地の車中泊でなければオーバースペックです。
山登り用のガチ向けなので5〜10万円もします
安価な製品の中身は天然ダウンではなく化繊綿ですが、なめくじのような一般人にはむしろ化繊の方が手入れが楽で使いやすいです。
寝袋1個だけで春や秋も何とかしたい方は、「オールシーズン用」「快適温度5〜10℃」を目安にし、ブランドより出せる金額で選ぶといいでしょう。
ちなみに寝袋全体が暖かい状態にするには厚着で入るより適度に薄着の方が好ましいです。
※プロの意見(アルピニスト野口健さんのX)
また寝袋は大きく「窮屈だけど保温性が高いマミー型」と「開放的だけど保温性がやや低い封筒型」に分かれます。
ご自身の好む睡眠スタイルや寝相に合わせて選んでみてください。
なめくじ夫婦は他の防寒を組み合わせながら「封筒型」の中綿1,500gの寝袋(¥4,000)で快適に過ごせていますが、廃盤になってしまったため別の製品を紹介しておきます。
マミー型
オールシーズン使用では「ブルー(快適温度:4℃)」を選んでください。
マミー型のデメリットである窮屈さを軽減するため、立体的な足元空間にしてくれている製品です。
封筒型
オールシーズン使用では中綿1,400gが推奨です。
ダブルジッパーで温度調節しやすく、スマホ収納用のインナーポケットが付いているのも便利です。
毛布(敷き/掛け)
毛布は簡単に用意できて暖かさをしっかり確保できる優秀なグッズです。
掛け布団的に使ってもいいし、寝床に敷けば床からの冷気を遮りつつ柔らかさも得られます。
毛布は特別なものは必要なく、自宅で使っているものでも構いません。
車内の面積や人数などで必要なサイズや枚数を考えて用意しましょう。
セミダブルかダブルの毛布を1枚買って床やマットの上に敷くのもおすすめです。
クルッと体に巻き付けてサンドイッチするのも可能です。
気温がマイナスいきそうな時は敷き+掛け+寝袋のスタイルでやってます
EVAフォームマット
EVAフォームマットは軽くてコンパクトに畳めるマットで、毛布ほどではありませんが断熱効果とクッション性があります。
荷物を軽量化したい方にはこちらがおすすめ
代表的なのは以下のキャプテンスタッグ製品で、ド定番かつ安価なのでこちらでいいでしょう。
またキャプテンスタッグより少し安くて重いsoomloom製品も評判が良いようです。
性能が若干落ちるのを気にしなければ、100均キャンプマット製品(※)でも構いません。
※ただし¥500くらいはします
インフレーターマット
EVAフォームマットより高価で重くかさばりますが、使える方にはインフレーターマットがおすすめです。
インフレーターマットとは中にスポンジが入ったエアマットのことで、エアマット特有の寝心地の悪さを解消しつつ地面からの断熱性とクッション性に優れています。
なめくじ夫婦は何気なく買ったENDLESS BASEのマットが優秀だったのでそのまま数年使っています。
ヘタってくる気配無し
同じENDLESS BASEが販売する3wayマットは、収納力に欠けるものの1つで「ベッド/カウチ/座椅子」の機能を備えており、ハマる人にはどハマりしそうな製品です。
エアーポンプがあるとインフレーターマットの張りを調整しやすく、また収納展開が格段に楽になります。
湯たんぽ
湯たんぽは古くから日本人に愛され、その効果に気づいた人から再発見され続ける名品です。
入れるお湯の温度や使用環境にもよりますが、半日〜長ければ1日も40℃以上の温かさを保ちます。
電気ケトルを利用できるのであれば、お湯を入れ変えて暖房効果を長持ちさせられます。
選ぶのであれば100年以上の歴史を持つ湯たんぽメーカー「マルカ」の湯たんぽでしょう。
寝袋で使いたい場合はコンパクトな600mlタイプがおすすめです。
ただし低温火傷に注意です
カイロ
カイロは手軽に持ち運べるので、車内外でシームレスにな寒さ対策ができます。
カイロには”貼るタイプ”と”貼らないタイプ”がありますがおすすめは貼るタイプです。
なぜなら厚着の中に仕込みやすい点と、工夫次第で寝る時にも安全に使えるからです。
参考:ゴリラキャンプ部 様
車中泊だけでなく日常使いもできて無駄にはなりませんので、冬の間は 1箱置いておくのはいかがでしょうか。
防寒着(靴下、ネックウォーマー)
寒さ対策で厚着するのは当然ですが、意外と首の防寒が手薄になってる場合が多いもの。
しっかりと首もカバーして体温を逃さないようにしましょう。
また足先が冷え込んでいると寝つきが悪くなるため、専用の靴下(というかレッグウォーマー)を使うのも手です。
ただし足先まで覆って寝ると睡眠の質が下がる可能性もあるため、足先が開放できる製品を選びましょう。
サンシェード
車内の冷え込みの大部分は窓からやってきます。
なので窓はサンシェードでしっかりと断熱保温していきましょう。
ただ残念なことにサンシェードは値段が高いほど断熱性能が上がるためコスパ品が存在しません。
ご自身の予算内で許せるMAXの製品を購入しましょう。
また窓のカバー率が高いほど断熱されるため、ピッタリサイズの車種専用品は多少高くともその価値があります。
N-BOX JF5/JF6
廉価品
高級品
エブリイ DA17V/W
廉価品
高級品
ハイエース200系
廉価品(ボディタイプの選択に注意!)
高級品(「サイズ」でボディタイプを選択!)
番外編①(断熱施工)
番外編として断熱処理について触れておきます。
車内を暖かくするためには、車外の冷気を防ぎ、人が発する熱を逃さないこと=断熱 が肝心です。
具体的には車内の壁や床や天井に断熱材を貼り付けます。
これをやるとやらないとでは雲泥のレベルで車内の保温性が変わります。
それ以外に車の静粛性も上がりますので、特にバンタイプの車をお使いの場合はぜひ試していただきたい施工です。
興味がある方や試してみたい方は過去記事を参考にしてください。
番外編②(風暖)
風暖という製品をご存知でしょうか?
ガスボンベ等で有名なIwataniが製造している、カセットガスで動くファンヒーターです。
特殊な素子により電源なしで動きますし、7畳までの空間では十分な暖房効果を発揮してくれます。
一方でガスを燃やすため、しっかりと換気しなければ一酸化炭素中毒になり危険です。
車内での使用はメーカー非推奨なので、試す場合は全て自己責任でお願いします。
なめくじ夫婦は朝起きて冷え切った車内を暖めるための短時間だけ、しっかり2ヶ所窓を開けた上で使用しています。
ただ風暖は元々キャンプ用で購入した製品で、スペースも取りますし車中泊だけで使うにはやや高価です。
もっとコンパクトな製品が欲しい方には、姉妹品のマイ暖Ⅲがおすすめです。
電源が必要な寒さ対策グッズ
ポータブル電源
電気を使う寒さ対策グッズの電源には、なるべくポータブル電源を使いましょう。
車の電源を使いすぎてのバッテリー上がりは最悪ですからね
なめくじが現在使用しているのは以下のAmazon購入品で、買った理由は安くて最低限欲しい機能と電池容量を備えていたからです。
ただ600Whは消費電力が大きい家電を動かすには心細い容量です。
※電気毛布(2枚)の使用+スマホ充電程度であれば一晩使って15%減るくらい
大容量の製品は買い直しが効く値段じゃなくなってくるので、使用実績や口コミが充実しているブランドを選ぶ方が良いと思います。
一つ紹介しておくと、積極的に日本で商品展開をしている「ECOFLOW」で、ブランド系ポータブル電源の中では比較的安価です。
小型タイプが「RIVERシリーズ」、大容量タイプが「DELTAシリーズ」となります。
調理家電や電気ヒーター、ドライヤーなどを複数使いたい場合は「DELTA 2 Max」や「DELTA 3シリーズ(※)」がおすすめです。
※ソーラー充電を視野に入れるなら「DELTA 3 Plus」 推奨です
電気毛布
電気毛布は低電力かつ寝るには十分な暖かさがあり、冬の車中泊の強い味方です。
寝袋なしの車中泊であれば、マット&敷き毛布+掛け毛布+電気毛布がおすすめです。
感覚的には最低気温5℃くらいまでならこれでいけます
ただし低温火傷をしないように、直接肌に触れる使い方では設定温度を40℃以下にしておきましょう。
なめくじ夫婦が使用しているのは最安値帯である以下の製品ですが、これは温度調整機能しかありません。
お子様への使用などで安全性が高いものを選びたい方は、以下のタイマー機能が付いている製品が良いでしょう。
電気ヒーター
電気ヒーターは大容量のポータブル電源が必要なので上級者向けと言えます。
一方で使えるのであれば本記事で紹介する中で最も強力かつ安全な寒さ対策となります。
もし使うのであれば1000Wh程度のポータブル電源でも数時間持つ出力300W〜400Wの製品を選びたいところです。
しかし出力300Wの製品はとても選択肢が少なく、その中では以下の製品がON/OFFのみのシンプルな造りで故障リスクが低そうです。
出力を400Wまで許容すれば、600Wと切り替えが可能な以下の製品も良いでしょう。
運転可能時間が短くなる代わりに、600Wでとりあえず暖めてから400Wで温度維持という使い方が可能となります。
加湿器
換気をするなどの理由で車内が乾燥している場合は、加湿することで間接的に寒さ対策となります。
湿度が高いと気化熱が減るからです
加湿方法としては、簡易的には濡れたタオルなどを干すことや加湿器の使用が挙げられます。
加湿器を使うのであれば電源無しでも動くタイプでライト付きの製品だと便利でしょう。
短期的な使用なので、超音波式で最低限の容量のほうが車中泊に向いていると思います。
その他
本来であれば車中泊の最強暖房は「エアコン」と「FFヒーター」ですが、設置に知識と技術と空間とお金がいるため、今記事では割愛しました。
設置してみたい方はディーラーやカスタムショップに相談してみましょう!
寒さ対策の肝
蛇足かもしれませんが寒さ対策の理屈を知りたい方に向けて、その考え方をまとめておきます。
興味ない方は飛ばしてもらって大丈夫です
とにかく断熱
寒さ対策で本来まずやるべきことは断熱です。
自然界のエネルギー移動の大きさからすれば、人が機械や道具で生み出せる熱量など誤差レベルです。
「断熱せずに発熱だけで暖かくしよう」というのは、栓をしていない風呂にお湯を溜めようとしているのと同じ行為です。
とはいえ乗用車は製造過程でそれなりの断熱施工は施されていますし、逆に断熱施工が大変なのでやれることが限られます。
問題は断熱処理が最低限しか施されていない鉄板剥き出しの商用バンや軽バンです。
バンタイプの車をお使いであれば、なるべく頑張って断熱施工をしましょう。
また断熱という概念は防寒着や寝袋、寝具の選び方にも役立ちます。
「空気の断熱層を作って暖かさを逃さない」という発想は、寒さ対策の全てにおいて重要となります。
窓からの冷えを防ぐ
窓を閉めていても車内の暖かい空気は面積の広い窓から逃げていきます。
これを熱の対流と伝導といいます
そのため窓の内側に空気の層を作ってあげることが重要です。
つまりは「サンシェードで空気の層を作ろう」ということなのですが、安い製品ほどペラペラで作れる空気の層が薄く、高級品ほど内部が複層構造になって空気を溜めることができます。
また車種を問わない汎用シェードだと、どうしてもカバーしきれない窓ガラスの一部から熱が逃げていきます。
なので結局はお金を出して良い製品を選ぶという結論になってしまいます。
見た目を気にせずとにかく安上がりに済ませたい場合は、少しだけ空気を入れ封をした黒の45Lゴミ袋を窓に貼り付けるのも目隠し込みで有効と思われます。
床からの冷えを防ぐ
窓と同じく面積が広く、また寝るときに体から直接熱を奪ってしまう床に対しても空気の層を作ってあげましょう。
最も簡単なのは毛布ですが、どうしても体重で空気の層が潰れてしまうので、前述のEVAフォームマットやインフレーターマットを組み合わせた方が効果的です。
倒した座席の上で寝るスタイルであればそこまで床からの冷えは気にしなくていいですが、余った毛布などがあれば床面に敷き詰めておくと車内の保温性は上がります。
最後に
冒頭でもお伝えした通り、寒さ対策とは「これ1個やれば大丈夫」というものではありません。
ご自身で可能な範囲で色々な対策やグッズを使っていきましょう。
快適な冬の車中泊ができるようになれば、行動の幅が広がって人生が楽しくなりますよ!
ではまた次の記事でお会いしましょう