2024年5月に嵓KURA Nagomi Takayamaにて、夫婦で二泊三日のキャンプをしてきました!
せっかくなのでキャンプ場のレビューをまとめますので、予約を検討中の方はどうぞ参考にしてくださいね。
結論
まずは結論から!
- 最高のキャンプ場
- リピあり
- 高山の観光拠点として最適
なめくじが利用したキャンプ場の中では、過去最高の満足度でした。
住んでいるところから遠いので実際には中々いけませんが、仮に近くにあったら連打する自信があります。
不満点については「トイレの手拭き紙が取りづらい」という難癖レベルのものしかありません。
金銭面の折り合いが付く方には、ぜひおすすめしたいキャンプ場です。
アクセス
高山ICを降りて車で15分程度、市内の動脈である国道41号線に出るまで5分程度の便利な立地にあります。
ちなみにGoogleMapでは山道を案内されますが、ファミリーマート高山千島店の交差点から入る道の方が平坦で楽です。
道からは大きい看板が見えるので、迷うことは無いと思います。
サイトについて
区画の全容
山の傾斜に沿って下から「Aサイト(電源あり)」「Bサイト(電源あり)+グランピング施設」「Cサイト(電源なし)」「Dサイト(電源なし)」と続きます。
AサイトやBサイトには取水蛇口と電源1,500Wがあり、CサイトやDサイトにはなくてその分少し安いです。
洗い場はCサイト中心とBサイト近くにそれぞれあります
使用した区画
なめくじ夫婦が利用したのは、Cサイト中央の「C-8」です。
こちらは10m*12m程度の長方形で、ファミリーキャンプでも全く問題ない広さでした。
区画は概ね100m^2前後の面積が確保されているようで、車を乗り入れてのテント+タープ泊も問題ありません。
ただし少なくともCサイトはほぼ全ての区画内に木が点在しているので、幕の形状などを考慮して設営する必要があります。
パッと見、C-5とC-6は設営難易度がやや高そうでした
地面
区画内は腐葉土のような柔らかい土と砂利が混合しており、「お金をかけて整地しているな」という印象があります。
雨天時の状態は見れなかったですが、水はけはかなり良いはずです。
一方で混ぜた砂利の影響で「地べたスタイルだと少し痛いかな?」という感じではあります。
完全砂利サイトよりは全然柔らかいですけどね
ペグの効きは悪いので、30cm以上の長さで強めのものがあると安心でしょう。
景観
良い景観を求めるならC-3〜C-6、次点でD-1〜D-4をお勧めします。
※繁忙期でなければ先着順で選べるかも、ということです
ただしC-4とC-5の間に管理棟やトイレへ向かう通路(=人の流れ)があることに注意です。
Aサイト、Bサイトも悪くないですが、目下に整地中(釣り堀ができるらしい)の現場が見えるので、景観という意味ではやや劣ります。
明るさ
夜はサニタリー棟のライトが点灯するため、思ったより暗くはありません。
高山の山中にしては星が見辛いです
もちろん幕用のランタンは複数あった方がいいですが、少なくとも場内を歩き回るのに携行ライトは要りません。
気温
GWでの話ですが、日中は20℃台前半、夜間は10℃、明け方は最低6℃とかなりの気温差があります。
また日差しも結構強いので日中は帽子の着用をしっかりして、涼しくなってきたら気温に合わせて随時着替えていくという感じです。
タープか跳ね上げ可能なテント推奨です
平野部と比べると高山の日中寒暖差は常に激しいので、楽しいキャンプにするために気温変化は舐めてかからないようにしましょう。
風の強さ
こちらのキャンプ場は本当に良い立地にあり、市街地まで車5分10分とは思えないほど静かで自然に囲まれています。
周りの林に防風されるのか、過ごした3日間はほぼ無風で、吹いても最大2m/s程度の微風しかありませんでした。
利用者層
GWで満員だったのもあり、ソロ・デュオ・ファミリーとバラエティ豊かな利用者層でした。
また珍しくグループキャンプも可能なようですが、利用料金のおかげか、どんちゃん騒ぎをしたり鳴き続けるような犬を連れてくる利用者は皆無です。
まさに理想
設備について
全てが綺麗
こちらのキャンプ場は2023年12月にできたこともありますが、とにかく設備が綺麗です。
ここのレベルで満足できない方は、星野リゾートなどの高級グランピング施設に行くべきです。
トイレ
男性用・女性用とも管理棟にあり、男性用では小3据、大2据ある規模感です。
大便器は当然のように温水便座付き、手洗い場も綺麗です。
夜のトイレは暖かかったので、下手したら暖房付けてますね
また手洗い場ではセンサー式のゴミ箱を採用しており、ここまで設備投資するキャンプ場は初めてで感動しました。
Cサイトからトイレへの道は坂(+階段)、Dサイトからは坂を降りていくのですが、夜間は部分的にライトアップされるので足元にも安心して歩けます。
もちろんサイトからはほとんど光は見えないので安心してください。
シャワー
利用者は13:00〜21:30の間、自由にシャワーを利用できます。
薪割りで汗をかいた体や焚き火で臭くなった髪を、徒歩1分にある熱々のシャワーで何回でも流せるのは、控えめに言って最高です。
ちなみに近隣(車移動)には、温泉施設も3ヶ所あります
トイレ同様、非常に清潔感があり、管理が行き届いていることが伺えます。
シャワー室は男性用で3室(女性用は不明)あり、それぞれに中サイズの鍵付きロッカーが用意されていますので、貴重品を持って行っても大丈夫です。
またアメニティは管理棟で販売されていますので、必要な方はそちらで購入が可能です。
女性用シャワー室の入り口は管理棟内ですが、男性用の入り口は外側にあります。
ドライヤーは男女共用で並性能のものが6ヶ所ありますが、管理棟横の「外にある」ため、冬季や寒い夜に長い髪を乾かす際には体が冷え切りそうです。
洗い場(サニタリー棟)
洗い場は区画数に対して十分な数が設置されています。
Cサイトは目の前が洗い場なので本当に楽でした
スポンジや洗剤などは無いため持参しましょう。
※販売してたかは確認し忘れました…
洗い場横には空きビン・缶・燃えるゴミ用(袋は1泊1枚)のゴミ箱と灰捨て場がありますので動線はバッチリです。
また汚れもの用?ペットの足の洗い場?も別で用意されており、洗い場としては必要十分という印象です。
ちなみに洗い場の水には飲用可能な井戸水を使用しているらしいです。
管理棟
管理棟内にはカフェ(!)があり、そこでの食事提供の他、ケータリングやデリバリーも利用できるようです。
その他
なめくじ夫婦は利用しませんでしたが、場内の木々の間にはちょっとしたアスレチックがあります。
また今は造成中の釣り堀が完成したら、大人も子どもも、もっと楽しく過ごせるキャンプ場になりますね。
観光拠点として
こちらのキャンプ場は高山を縦断する国道41号まで車で5分、高山の中心部まで15分の好立地にあります。
よって時間に余裕がある方は、朝早めに起きて観光(定番は宮川朝市)に行ってみてはいかがでしょうか。
実際に我々含む大半が午前中に出かけています
高山は昔から観光で栄えてきたので、街全体が観光に特化した造りをしています。
物販店・飲食店などが集まる観光エリアは駅前周辺に凝縮しているので、高山駅東側の駐車場にポンと車を停めて、徒歩で国道158号沿いを東方向へ散策すれば十分に高山を楽しめます。
また高山より北にある飛騨古川くらいなら車で20分ですので、天気が良い日ならドライブがてら足を伸ばすのもいいでしょう。
日本酒好きなら丹生川(※)の飛騨乃蔵さんへ行って、今晩のお供を入手するのもお勧めです。
※ニュウカワ、高山の東側のド田舎で6月下旬〜7月だとホタルも見れます
料金について
今回はGWという1年で最も値段が高い期間の宿泊で、1泊¥6,500×2泊分=¥13,000という料金でした。
いわゆる高規格キャンプ場では標準的な価格帯だとは思いますが、設備の充実さや管理の丁寧さを考えるとむしろお値打ちとさえ言えます。
他に、薪は10kg以上あるセットがひと山¥1,000で、木炭は3kg単位で購入が可能です。
また管理棟内には冷えたビールやカップ麺といった食料、各種アメニティ類、土産物などが手頃な価格で購入できます。
キャンプ用品のレンタルサービスも充実していますので、忘れ物をしても安心です。
痒いところに手が届く商売っ気が最高に気に入りました
最後に
改めて言いますが、嵓KURA Nagomi Takayama(なっぷはコチラ)は最高のキャンプ場です。
これだけ設備投資して丁寧に管理して、その上で通年の利益をしっかり出せているなら、その経営センスには脱帽しかありません。
正直に言えば予約が取れなくなるのは嫌なのですが、利用者増でしっかり維持発展して欲しいという願いを込めて弱小ブログながら記事化しました。
お勧めのキャンプ時期は春〜GW、あるいは秋で、夏は高山といえど昼間30℃以上いくので注意してください。
高山の冬(※)はまさに雪国といった感じで、あえてキャンプしに行くのはハードルが高いのです。
※高山に住んでいたので知っていますが、一晩で雪が20〜30cmくらい平気で降りますし、真冬の気温は平地ですら−7℃くらいまで下がります
よって冬季では提供される飛騨牛焼肉コースを目当てにグランピングとして是非どうぞ。
もちろんチャレンジングなキャンプをしたい方は、是非装備を整えて冬キャンプにも挑戦してみてくださいね。
ではまた次の記事でお会いしましょう