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最近ではテントやタープの設営と車中泊を組みあわせたキャンプ=車中泊キャンプをする方が増えています。
そこで重要視されるのが車と連結できる「カーサイドテント」または「カーサイドタープ」です。
メーカーによって呼び方が変わります
本記事ではそのうちの一つ、Naturehike(ネイチャーハイク)の「曇野カーサイドテント」をレビューします。
皆様の参考になれば嬉しいです。
Naturehikeとは
まずはブランド説明からです。
Naturehikeは2010年設立の中華ブランドで、登山用品やキャンプ用品を製造・販売しています。
日本での認知度が低いのか、SNSで検索してもアフィリエイトのポスト以外はほとんど無い印象です。
中華ブランドが心配な方向けに、匿名で配信しているキャンプ業界人Youtuberであるキャンプレンジャー様の動画を載せておきます。
激安の中華ブランド商品は買っても良いのか?【Naturehike、soomloom等】
Naturehikeは激安じゃなくて中価格帯だと思いますが…
曇野カーサイドテントについて
まずは曇野カーサイドテントについての印象をまとめます。
- 公称通り、ピッタリ2人用
- 設営は比較的簡単
- 耐水性はバッチリ
- 耐風性能もしっかりしている
- フルクローズできるので冬場に重宝
- 重くてかさばる
- 細部の詰めが甘い
- 横開けができない
- インナーテントを使うなら1人用
まず結論、買って正解だったかどうかで言えば、初回使用した現時点では正解と思っています。
比較するのはどちらにも可哀想ですが、もう1個持っている激安カーサイドタープと比べると造りの安心感がまるで違います。
使用時には5〜7m/sの風が吹いていましたが、跳ね上げもできました。
激安タープとは値段も4〜5倍違う訳ですが、どこにコストがかかっているのか、というのがはっきり分かりますね。
曇野カーサイドテントの良い点
良い点の詳細を解説します。
跳ね上げ機能
我々が最重要視したのは正面へ跳ね上げ可能な幕であることで、この機能があれば室内空間と焚き火(自己責任)を結ぶ動線が確保できます。
跳ね上げ可能な製品を出しているブランドには、同価格帯ではLOGOS、Coleman、高額帯ではogawa(2024年モデル)、廉価帯ではFkestyle、OUTDOOR MAN、8tailなどがあります。
ogawaも候補でしたが、高額かつT/C素材というのがネックでした
Naturehikeを選んだ理由
それなりの品質であること、雨に強いこと、そして最終的にはデザインの好みで決めました。
LOGOSやColemanの外観は我々の趣味にちょっと合わなくて。。
フルクローズ可能
テント正面だけでなく車側にも幕面が設けられており、こちらを閉めればフルクローズ状態にできます。
冬に車中泊キャンプをする際は普通、車下の隙間から入り込む冷気を防ぐ工夫が必要なのですが、車側の幕を閉めるだけで冷気を遮断できます。
またフルクローズにして暖房すれば熱が逃げにくくなるので、内部が迅速に温まります。
大きめのベンチレーションが2つあるのでガス使用も安心
暖房が必要ない季節では、幕面を巻き上げておけば、一々開け閉めする必要はありません。
設営が簡単
背骨となる2本のポールで立ち上げるタイプですが、自立するため慣れれば1人でも設営できます。
身長の低い女性でも可能だと思います
またポール先とポール受けの金具を色分けするなど、随所にユーザーフレンドリーなデザイナーの工夫が見て取れます。
また設営が簡単な分、ペグダウン箇所を十分に設けることで、耐風性能を上げています。
十分な耐水性能
一般的にテントやタープの耐水圧は1,500mmあればOKとされていますが、それを超える2,000mmです。
傘は300〜500mm程度だそうです
耐水性能を上げすぎると通気性が悪くなりますが、2,000mm程度であれば大きくは影響しないはずです。
逆に一時的な大雨にも耐えられる耐水性能は、天気が変わりやすい山のキャンプ場で役立つでしょう。
実際の使用時に最大で中程度くらいの雨と雪が降りましたが、特に問題はありませんでした。
十分な広さ
フルクローズ状態でも2人分の荷物を置き、チェア2脚とテーブルを設置して丁度という十分な広さがあります。
具体的には奥行き240cm×幅260〜330cmで、ワンポールテントで言えば3〜4人用の広さです。
また跳ね上げをすれば、リビングスペースをもう少し広く確保できます。
付属のインナーテントもセミシングル強のサイズなので大人2人が寝ることが可能です。
ウチのエブリイより広いですね
もし1人で使う場合は、インナーテントを設置したままでも快適なリビングスペースを確保できます。
スライドドアとの干渉
個人的に感動したのは、車のスライドドアが幕と干渉しないことです。
車との連結部が独特の形状をしており、スライドドアを開けた時にドアが幕に引っかからないため、開け閉めがストレスフリーですし、うっかり破く心配もありません。
これは他社製品にはない利点です
高さ調整機能
車との連結部の幕に”マチ”が設けられており、車高がある車でも最適な場所へ吸盤を設置できます。
テントの形状的にステーションワゴンやハッチバックでの使用を想定されていそうですが、車高1,895mmのエブリイでもしっかり連結することができました。
さらに高い1,935mmのアルファードでもギリいける気がしますが、ハイエースのミドルルーフ(2,105mm)以上は厳しいかもしれません。
それでも使いたい場合は、CAPTAIN STAG「カージョイント」の使用を検討してください。
固定力に定評があります
吸盤の性能
感動した点その2が吸盤の性能です。
造りの精度が高く、設置や除去で力が要らないのに、しっかりと車のルーフに食いついてくれます。
もし吸盤がくっつきにくかったりヘタってきた場合は、吸盤面を濡らして再チャレンジするか、評判の高いogawa「タープ用吸盤フック」を使ってみましょう。
ogawaのは1ヶ所で2個使用です
曇野カーサイドテントの悪い点
今度は悪い点の詳細です。
重くてかさばる
こちらの幕はインナーテントや跳ね上げポールを含めた総重量が約11.4kgと結構重いです。
また収納サイズも結構大きくて、公式的には77cm*28cm*22cmですが、実際には2段のカラーボックスみたいなイメージです。
綺麗に収納するのが難しくて、幅と高さがちょっと増えます
競合しているLOGOS製品は総重量3.9kg(インナーテントなし、跳ね上げ用ポール+ロープなし)、Coleman製品は総重量10kg(インナーテントあり、跳ね上げポール+ロープなし)です。
跳ね上げポールが入っているのと耐水圧2,000mmの厚め生地により、総重量が増えていると思われます。
細部の詰めが甘い
例えば収納袋を片手持ちできなかったり、ポールの曲がり(仕様)と生地部分が微妙にズレていたりと、細部の詰めが甘いです。
「プロダクトとして、もうちょい詰められたのでは?」という印象はあります。
使用上は問題ないですけどね
横開けができない
テント左右の幕面を開放することができません。
ポールがクロスしてますんでね…
設営の簡単さ&強度とのトレードオフなんでしょうが、フルオープンでタープテント状態にできたら、春〜秋での設営バリエーションが増えたのに、とは感じます。
煙突穴が無い
冬場で薪ストーブを使いたい方には悲報ですが、煙突穴がありません。
もし薪ストーブを使いたい場合は、以下のキットで穴を追加設置しましょう。
薪ストーブの使用は十分に注意し、自己責任でお願いします
ちなみになめくじ夫婦は厳寒地に行かないので、風暖とサーキュレーターで暖房しています。
3人以上で使えるのか?
曇野カーサイドテントを大人3〜4人で使うのはやや厳しいと思われます。
もし3人以上で使うならインナーテント無しでリビングスペースのみと割り切り、荷物置き場は跳ね上げ部分の下か車内に置く感じになると思います。
フルクローズ状態でもチェア4脚+テーブルを設置できますが、大人4人では窮屈感が否めないでしょう。
大人2人+小さい子ども1人であればさほど問題無いと思います。
使える車種について
先に述べた通り、高さの調整能力があるため、幅広い車種で使えそうです。
車の高さは1,900〜2,000mmが限界、それ以上の車種ではCAPTAIN STAG「カージョイント」を使いましょう。
ルーフ長は吸盤間の距離である1,300mm以上は欲しいところです。
※吸盤が食いつける平坦な部位
スポーツカーは基本的に非推奨ですが、変則的な連結をすればいける気はします。
吸盤の1個をルーフ奥、1個をフロントガラスとか
軽トラやキャブコンはさすがに厳しいと思いますが、どうしても使いたい方は考えて工夫してください。
最後に
本記事は中々ネットに情報がない、Naturehike「曇野カーサイドテント」について紹介しました。
まだ初回使用しただけのインプレッションですが、価格に見合う良い幕だと思います。
なめくじ家にはこの製品と激安カーサイドテントがありますが、今後は以下の通りに使い分けると思います。
- 夫婦2人でのキャンプはNaturehike
- なめくじのソロと暑い時期は激安
- 冬場と風が強そうな時は絶対にNaturehike
以上、参考になれば嬉しいです。
ではまた次の記事でお会いしましょう