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カーサイドタープって高いですよね。
なめくじ夫婦が今買うかどうか悩んでいるタープも、安くて4万円、高い物では6万円以上もします。
そこで、手元にある激安のカーサイドタープを、どうにかして実用レベルまで改造してみることにします。
うまくいけばトータル2万円前後で良いカーサイドタープが手に入ります。
DIY好きな方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ベースのカーサイドタープ
ベースとしてはFkstyle「カーサイドシェルター」を使います。
記事執筆時の価格は税込¥13,880ですが、我々はタイムセール時に¥9,716で購入しています。
いずれにせよ激安価格です
良いところ
こちらのカーサイドタープは、クローズ〜フルオープンまでのバラエティの豊かさや十分な耐水圧が有り、中でも2段階に跳ね上げ展開できるのが唯一無二の魅力です。
これだけ多機能なのに1万円台なんて、もう買うしかないですよね。
悪いところ
はいウソです、悪いところ多いです。
以下、初張り1時間で壊した実績をもとに、悪いところを羅列します。
- 縫製が甘すぎて普通の使い方でポール留めが破れる
- 縫製部がシールされていないので雨天で使えない
- スカートにコシが無さすぎて風や冷気をブロックしてくれない
- 車に接続する用の吸盤の使い勝手が悪い
- 自立しないので吸盤が外れると崩壊する
世の中、安いのには全て理由があります
激安カーサイドタープを改造しよう
妻は捨てる気ですが、なめくじは改造して使い倒す気マンマンです。
なぜなら、欲しい機能が全て揃っておりベースとして優秀だから。
こういうのは、良質な原材料を買ったと思えばいいんです(ポジティブ脳)。
1個ずつ不満点を解消していきましょう!
追記)結局高いタープを買ったので、こちらは完全になめくじのオモチャとなりました
縫製が甘い問題
一番テンションがかかるポール留め部分は、縫製が甘いため、風などで強い力がかかると破れます。
素人が帆布を再縫製するのはしんどいので、耐水性もある強力補修テープを貼って修理・補強します。
ポールから生地へテンションがかかる方向をイメージしつつ、抗力が出るように貼りましょう。
というか、どうせまともに見える位置じゃないからベタ貼りしておけばOKです。
補修した後は問題なく使えています
シームシールが無い問題
安いだけあって、タープ縫製部の全てに防水処理がされていません。
よってそのままでは、耐水圧とは無関係に縫製部から雨漏りすると考えられます。
シームの防水処理には普通シームテープを使うのですが、アイロンがけが必要なのと作業場所の確保が容易ではない難点があります。
作業時間を推測すると、シームを1面8m分、20cm施工30秒としたら3面で1時間という計算になります。
実際やると手間取って倍の2時間はかかると思います
そこで今回はどこのご家庭にもある「シリコンシーラント」を縫製部の防水処理に使います。
シリコンシーラントは風呂場の目地埋めにも使うだけあって、耐水性はバッチリです。
ちなみにこういった大容量タイプ(トータル半分近く使用)は、中身を押し出すのに専用ガンが必須です。
こちらの手法ではアイロンがけは無しで済みますが、しばらく臭いが発生することと生地がピンとなっていないと塗りにくいので屋外でタープを建てての施工が必要という難点があります。
よってタープの試し張りにデイキャンプにでも出かけるついでにやってしまいましょう。
やり方自体は実に簡単で、縫製部へシーラントを薄く指で塗布するだけです。
表への塗布は生地内部へ雨水が侵入しなくなる一方で、見た目が汚いのと表面がネットリしていて施工部へ砂埃が付きやすくなりそうです。
見た目を重視するなら内部から施工した方がいいかもしれません
なめくじは一人作業でスカート以外の縫製部全てを処理したので2時間半近くかかりましたが、天井部だけであれば一人でやっても1時間かからないくらいだと思います。
薄塗りかつ暖かければ1〜2時間程度でシーラントが表面硬化するので、施工日の夜に多少の雨が降っても耐えられます。
ただしシーラントは独特の臭いがあり保管時に少し気になるので、臭いが消えるまでの1〜2日はベランダや車庫で保管推奨です。
写真のような薄塗り(冬に施工)では2日で消えました
シリコンシーラント以外の材料では液状ガスケットでも問題無いとは思いますが、コスパを考え今回はシーラントを採用しました。
スカートにコシが無さすぎる問題
冷気や虫などがタープ内へ侵入するのを防ぐためのスカートですが、コシが無さすぎて風ですぐ捲れ、ほぼ意味を為していません。
コシ以外にもタープサイド部分がやや短めに作られていて、スカート部分が十分に接地しないのも捲れやすい原因でしょう。
そこらの石を毎回重りに使ってもいいですが、ペラいので生地を傷つけてそこからほつれ始めそうです。
そこでスカートへ自作でハトメを追加することにします。
ハトメを追加すればスカートをペグダウンできるようになり、タープとしての防御性能が底上げされます。
ハトメはアルミ製を、内径は使う予定のペグ径に合わせて10mm程度で選ぶと良さそうです。
ついでにタープ本体へも追加したいなら、12mm以上欲しいところです
作成したハトメはスカートを抑えるだけのものですので、生地補強も本気のペグも必要ありません。
ペグは100均のものや、付属ペグの残りなどを活用しましょう。
ハトメ部分に小さいカラビナを引っ掛けておくと、カラビナをペグダウンという技も使えるようになります。
吸盤の使い勝手が悪い問題
タープに付属している吸盤は、4つあるのはいいのですが使い勝手は残念ながら悪いと言わざるを得ません。
吸盤の精度は悪いし、逆に外すのにめちゃくちゃ苦労したものも…
なので付属吸盤を使うのは諦めて、安心の小川ブランドの吸盤を使いましょう。
こちらの吸盤は車の屋根に置いてから取っ手をクルクル回すだけで陰圧化されて吸着し、逆に回せば取り外せるという簡単機構です。
風が強い日は吸盤を4つ使う場合があるので、2セット買っておきます。
しっかり吸盤が働いてくれれば、風が吹いていきなりタープが崩壊するリスクも無くなります。
中でカセットコンロなどの火気を使っている時にタープが崩壊したら危ないので、吸盤への投資は必要経費でしょう。
付属の吸盤はキッチン用品にでも使ってください
改造費用
今まで紹介したアイテムは、全部買っても¥9,000弱、吸盤を2セット買っても¥11,000くらいです。
本体を定価で買ったとしても2万円ちょっとで、これで実用的なカーサイドタープが手に入るなら御の字でしょう。
最後に
長く使えるようにと、良いブランドの高くて保証期間が長いタープを買うのも一つの手です。
しかし創意工夫とちょっとの労力で、半額以下で充実した機能のカーサイドタープを手にいれる手段があることを、なめくじは皆さんにお伝えしたい。
特に今回使用したFkstyleの「カーサイドシェルター」は、不十分な部分が多いものの製品デザインやアイディアの独創性では目を見張るものがあります。
これをブラッシュアップして2〜3倍の値段設定するのが普通でしょうね
これをベースとして、世界で唯一のカーサイドタープを作るというのも、ロマンがあるじゃないですか。
ぜひDIYに興味があったり、とにかくローコストにカーサイドタープを手に入れたい方は、チャレンジしてみてくださいね。
ではまた次の記事でお会いしましょう