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こんにちは、なめくじです。
エブリイで荷物の収納性を上げるために、荷室に中棚を自作してみたくありませんか?
本記事ではイレクターパイプを使った、簡単で軽く、可変性のある中棚の作成方法を解説します。
車中泊のみならず、仕事用やレジャー用に収納力を上げたいという方も、ぜひ挑戦してみてください。
荷室の中棚とは
まずは出来上がりイメージの共有です。
軽自動車での夫婦車中泊では、寝る時に2人分のスペースを確保する必要があります。
そこで大人2人が足を伸ばせて、かつ荷物を置ける場所を確保するという目的で中棚を作成しました。
ちなみにこの中棚はイレクターパイプで作成しており、軽くてそれなりの耐荷重性能、かつ要らない時には簡単に取り外しが可能という特長があります。
なぜイレクターパイプを使うのか
鉄、木、ポリスチレンなど色々な素材を検討しましたが、全てデメリットが大きいので却下した経緯があります。
例えば長い板素材などを使って中棚を作ろうと思うと、以下のようなデメリットが発生します。
- 車が重くなって日常的な燃費悪化
- 好きな時に取り外ししにくい
- 材料費が高い
- 自力加工がしにくい
- 最悪、鉄板に穴を開ける必要が出る
- 軽い素材を使うと耐荷重を稼げない
そこで、それなりにこれらデメリットを回避できるイレクターパイプを採用した次第です。
ただ後述するように、イレクターパイプでも別のデメリットは存在しますので、目的に合わせた材料選択が重要です。
却下案①:橋脚を作る
ポリスチレン等の軽い材料で中棚を作成し、真ん中で何かしらの支え=橋脚を作ることも考えました。
しかしDIYとして難易度が上がることと、それでも耐荷重性能が低いことなどから却下しました。
却下案②:折りたたみ机を作る
必要な時だけ展開する折りたたみ机を作ることも検討しました。
しかし車体鉄板に穴を空けざるを得ない点、DIYが大変な点、横幅いっぱいに展開できない点から却下しました。
準備するもの
事前に準備する部材は以下の通りです。
- ハンドカッター
- ドライバー
- 電動ドリル
- イレクターパイプ(Φ28mm*1500mm)3〜4本
- イレクターパイプ(Φ28mm*450mm or 600mm)2本
- J-102ASBL 4個
- J-49DBL 4個
- J-123SBL 6〜8個
- 6mmビス 4個
作り方①:サイドバーを取り付ける
まずは写真にある通りのサイドバーを取り付けます。
エブリイHBD-DA17Vにはサイドガラス直下に6mmユーティリティナットがありますので、これを活用します。
まずイレクターパイプΦ28mm 450mmをそのまま、もしくは同600mmをパイプカッターで適切な長さにカットします。
次にJ-102ASBLの片方の取り付け穴を電動ドリルで拡張してから、6mmビスで車体に取り付けます。
最後にイレクターパイプをJ-102ASBLへ取り付け、J-49DBLで両端をキャップして作業完了です。
ね、簡単でしょ
なお、写真ではインナーキャップ型の部材を使っていますが、車の振動などでサイドバーが固定から外れることがあるので、段差ができるJ-49DBLがおすすめです。
作り方②:サイドバー同士にイレクターパイプを渡す
設置した2本のサイドバー同士にイレクターパイプをわたします。
使うイレクターパイプの長さは1200mmではギリギリ足りないので、1500mmを選びましょう。
サイドバーへの接続はJ-123SBLを使うので、その長さも加味して適切な長さにイレクターパイプをカットします。
カットは作り方①同様にパイプカッターを使うと作業が捗ります。
渡すイレクターパイプの本数はお好みで決めてください。
なめくじは3本で様子見していますが、なるべく隙間を減らしたい方は4本、5本と増やしましょう。
ただし増やす分だけ少しずつ予算と重さが増えていきます
また画像ではサイドバーへの接続パーツにJ-59CBLを使っていますが、板受けもできるJ-123SBLがおすすめです。
取り外しは簡単
本記事で作った中棚では、取り外しが簡単となっています。
中棚を使いたくない時にはサイドバーからイレクターパイプを取り外すだけで、元の荷室へ元通りです。
外したイレクターパイプは自宅倉庫などに仕舞ってもいいですが、荷室で保管してもさほど邪魔にはなりません。
今回の中棚のデメリットや注意点
最後に今回作成した中棚のデメリットや注意点をお伝えします。
- 耐荷重性能は接続部のプラスチックの強度依存
- 隙間があるため、そのままでは机としては使用不可
- 設置する高さの調整はほぼ不可能
- ストッパー機構がないと荷物が滑る
①耐荷重性能
具体的な耐荷重性能については不明ですが、接続部がプラスチックである以上、総荷重は20〜30kg程度に抑えるべきでしょう。
シュラフなど軽い荷物を置くなら耐荷重は気にしなくてOKです
重い荷物を載せたい場合は、少し値段は上がりますが耐荷重性能が高いと思われるメタルジョイントでの接続をおすすめします。
また、渡すイレクターパイプの本数を増やして耐荷重を上げる作戦も有効でしょう。
②隙間問題
渡すイレクターパイプの本数にもよりますが、どうしても無視できない幅の隙間ができます。
よって中棚に置く荷物は、隙間から落ちない程度には大きいものに限られます。
この隙間を絶対になんとかしたい場合は、後述のポリスチレン机などの作成案を検討します。
③高さ調整が難しい
既設のユーティリティナットを使う以上、サイドバーを設置する高さが限定されます。
高さはJ-102ASBLの取り付け穴の上下で数cm調整する程度しかできませんので、積載した荷物の高さや用途によって大丈夫か考えてみてください。
④荷物が滑る
車の運転時にも中棚に荷物を載せている場合、車の発進や停止で荷物が滑って落ちる可能性があります。
もし運転時にも中棚を活用したい場合は、荷物をイレクターパイプにベルトでくくるか、何らかのストッパー機構を備え付ける必要があります。
どうしても机が欲しい場合
用途によってはどうしてもイレクターパイプだけではなく、平らな机が必要な場合があります。
その際は、イレクターパイプの上に、適切なサイズに加工した軽い材料で作った天板を設置するといいでしょう。
なめくじはまだ作成していませんが、もし作るのであれば家に余っているポリスチレンフォームをパイプにちょうどハマるよう裏に溝を切って使用すると思います。
軽いので、分割すれば持ち運びも簡単のはず
他にコルクマットを購入して天板とするのも、摩擦で物がずれにくくて便利かもしれません。
最後に
いかがだったでしょうか。
軽自動車で夫婦車中泊をしてみると分かりますが、就寝時には案外荷物が邪魔なものです。
なるべく広々と寝られるように、こういった中棚を作ってみてはいかがでしょうか。
また仕事で荷物を積載する場合にも、こういった中棚があると便利です。
そこまでお金と手間のかからないDIYですので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
ではまた次の記事でお会いしましょう