なめくじがエブリイ5AGS(HBD-DA17V)に乗り始めて、もうすぐ2年になります。
今ではアクセルワークやブレーキングの感覚が十分身に付き、概ね快適に運転できています。
しかしたまにしか運転しない妻にとっては、運転に慣れていないせいでシフトショックが強く感じられるようです。
そこで快適さを求めてMモードを練習し始める時の参考書として、5AGSの快適な運転方法を言語化し残しておきます。
あくまで”快適”であって、”キビキビした走り”ではありません
本記事ではエブリイの5AGSを例にして解説しますが、他の車種だったり型式が違うエブリイであっても根っこの考え方は変わりません。
エブリイ以外の車種では操作の理屈や考え方だけを参考にして、速度などの細かな数字は自車で詰めていってくださいね。
5AGSについて
5AGS(オートギヤシフト)とはマニュアルトランスミッションなのに、電子制御を入れることでクラッチを省略したスズキ車特有のトランスミッションです。
5AGSの基本情報については下の記事を参考にしてください。
エブリイ5AGSは乗りにくい?!現役ユーザーがその是非と快適な運転方法を解説
5AGS搭載車
過去から現在まで、5AGSが搭載された車種は以下の通りです。
内部の細かな設定は少しずつ違うと思います
NV100クリッパーやスクラムといった他メーカーでのOEM車でも、同じ5AGS仕様として扱って大丈夫です。
快適な運転方法とは
本記事では快適な運転方法を「同乗者をなるべく酔わせないような運転方法」と定義します。
車酔いしやすい方を乗せる時に最適です
実はこれを心がけることで自車の安全性や自身の快適性にも繋がります。
さて同乗者を酔わせない運転の肝とは、前後方向や横方向のG(重力加速度)の発生と収束をなるべく滑らか&一定にすることです。
要は「加速している」「減速している」「曲がっている」ことを感じさせない運転であればOKということです。
一方で、自車の快適性のみを追求し、周りの交通に迷惑をかける行為は本記事ではNGとします。
この前提で記事を見ていってください
5AGSでの街乗り
まずは街乗りでのMモードの運転方法です。
街乗りでは細かなシフトチェンジやストップ&ゴーが多いので、運転が楽しい気持ちと面倒な気持ちが半々です。
交通や運転操作の情報量が多い…!
右足の置き方・使い方
エブリイDA17Vではブレーキペダルとアクセルペダルが前後に離れた場所に位置します。
また各ペダルの”踏みしろ”も違うため、右足のカカトをつけたまま足先だけで踏み替えるのは容易ではありません。
そしてアクセルの遊びがほぼ無いので、カカトを浮かして踏むと思いがけない加速をしたり、アクセル感覚でブレーキを踏むと逆に減速が甘くなったりして危険です。
よってペダルを踏み替える時は、「足自体は並行移動」しながら「カカトをつけて踏む」ことをおすすめします。
小柄なためにカカトをつけてペダルを踏みにくい場合は、安全に留意しながら以下の対策を考えてみましょう。
- 適正なドライビングポジションに修正する
- 背もたれにサポートクッションを置き、体を前に出す
- 運転席のフロアマット全体を底上げする
- ズレにくい厚手のタオルなどでペダル下の高さを盛る
街乗りでのアクセルワーク
急加速が必要ではない街乗りでのアクセルワークでは、少しずつリニアにペダルを踏み込んでいきます。
エブリイDA17Vではアクセルペダルの遊び部分が少ないので、最初からそっと踏み込んだ方が加速Gを感じにくいです。
まずは停車した状態のPレンジで踏みごたえを確認しましょう
また適切なシフトアップをしていけば、街乗りではペダルの踏み代は精々1/3程度しか使いません。
ただし割り込み気味に道路へ出たり、加速しつつ車線変更せざるを得ない場合では、強めにアクセルを踏んで加速します。
安全に割り込めるタイミングを待つと一生出られない時もあるので…
もちろんその場合は十分な安全確認や一時停止などをした上でですよ!
街乗りでのブレーキング
エブリイDA17Vのブレーキペダルでは、アクセルペダルと違って踏み代2cm程度の遊びがあります。
よってブレーキングは足底にわずかな抵抗を感じるまで踏み込み、そこからじんわり面で押すイメージで踏みます。
Pに入れてからペダルを踏んで感覚を確かめてみましょう
アクセルではリニアにペダルを踏みましたが、ブレーキではかけ始めから停車までの間で、以下のようにペダルの踏力を変えます。
我ながらめんどくさいことをしてますね…
快適なブレーキングをする上で考慮すべきは、自動シフトダウンでエンジンブレーキの強さが変化する点です。
ブレーキによって前方向に発生するGは「フットブレーキの前G+エンジンブレーキの前G」です。
よってブレーキによる前Gの総和をなるべく変えないために、エンジンブレーキが強くなる分フットブレーキをわずかに弱めましょう。
またエブリイ5AGSでは4速まではエンジンブレーキが十分に効くので、アクセルを少し抜いたりアクセルオフすることもまたブレーキであると覚えておきましょう。
ゆっくりアクセルオフ→じわっとブレーキ開始が一番滑らかなG発生です
コースティング(自己責任)
コースティングとは「空走」を意味し、速度が十分に乗った状態でクラッチを切り、慣性で走るドライビングテクニックです。
具体的には、4速〜5速で走行中にNレンジへ入れて、後はフットブレーキのみで停止するという方法です。
Mモードで運転している前提なので、走行中にシフトノブをボタンを押さずに右→上の順に動かすということですね。
ボタンを押さないのは間違ってRに入れないための習慣付けです
さて5AGSでコースティングをするメリットは以下の通りです。
- 適切に行えば燃費が改善する
- 面倒なブレーキング無しでも滑らかな停車ができる
まず燃費について解説しますが、実は車というのはニュートラルに入れるとアイドリング状態=濃いめの燃料消費に切り替わります。
よって速度が乗るからといって燃料効率が最も良い5速でコースティングすると、かえって燃費を悪化させることもあります。
よってニュートラルに入れるのは、3速や4速に”落ちる直前”にしましょう。
なめくじの運転方法ではコースティングで0.5km/L程度、燃費が改善します。
また難しいブレーキングをしなくても、自動シフトダウンによるシフトショックや、エンジンブレーキによる前Gの変化を抑えることで快適に運転できる利点があります。
フットブレーキで等減速すればいいだけだから簡単!
一方でコースティングによるデメリットもあり、それは以下の通りです。
- メーカーの想定外の走法なので、予期せぬトラブルを招く可能性あり
- 雑に行うと、逆に燃費が悪化する
- ブレーキディスクの消耗が多くなる
- 長い下り坂で行うと大事故に繋がる
なんでもかんでもコースティングしていると、却って燃費悪化に繋がります。
コースティングに適したタイミングは、4速か5速で走行中に赤信号などで確実に停車すると予想できる時です。
その際は4速なら3速に、5速なら4速or3速に自動シフトダウンされる直前でニュートラルに入れます。
ニュートラルに入れた後は、エンジンブレーキの変化は考えなくていいので、フットブレーキで一定減速しつつ停車するだけです。
停車直前でブレーキを一瞬だけわずかに緩めると完璧です
このようにエンジンブレーキの一部をフットブレーキに代替させる走法のため、ブレーキディスクの消耗が多くなるため、パッド残量に注意しましょう。
ちなみに停車後はブレーキペダルを踏んだまま速やかにMモードへ入れ直します。
もしコースティング走行中に再加速が必要になった場合は、そのままMモードに入れ直してシフトアップしていきます。
長い下り坂でのコースティングは非常に危険ですので絶対にやらず、むしろ強くエンジンブレーキをかけながら走行しましょうね。
街乗りでの緩やかなカーブのハンドリング
緩やかなカーブでのハンドリングで大切なのは、「カーブの始めから終わりまで操舵角を一定にすること」です。
曲がり始めた後に車の進行方向を微調整しようと細かく切り足し・切り戻しを繰り返すと、横方向のGが変動するため快適とは言えません。
切り足しはOKですが、切り戻しはなるべく曲がり終わりだけにしましょう
ちなみにエブリイDA17Vでのハンドル応答性は、最初1/4周程度がごくわずかの姿勢変化、1/2周までがダルな挙動、1周を超えると急に曲がり始めるという感じです。
よってワインディングなど緩やかなカーブが続く場合は1/4〜1/2周程度の操舵で済ませます。
そして曲がる際に発生した横Gを滑らかに収束させるため、道幅を使って緩やかにハンドルを戻します。
ただし公道で上記ライン取りを忠実に実践すると、対向車が車線をはみ出して来た場合に衝突したり、逆に自車が左を走るバイクや自転車に迫るなど周囲に危険を与える場合があります。
よって走行ラインの取り方は常識的な範囲に収めてくださいね。
緩やかなカーブでの速度調整
緩やかなカーブでは以下の通りに速度調整すると快適に運転できます。
- ハンドルを切り始める直前までにアクセルオフで速度を十分に落とす
- 曲がり始めたらハンドルを切り戻す直前までは速度維持で調整
- ハンドルを切り戻し”始めたら”横Gが増えない程度に加速し始める
ハンドルを切り足す代わりにアクセルオフで減速しても曲がり量は増えます
街乗りでの右左折のハンドリング
右左折でも緩やかなカーブと基本の考え方は同じですが、違うポイントもいくつかあります。
1つはハンドルを切る量で、カーブでは最大半周程度だったハンドル量が例えば90°の交差点では1周半程度となります。
そして1周以上回したハンドルの復元力は意外と強いので、切り戻す際は手でハンドルが戻る速度を少し抑えましょう。
滑らかに右左折するための大切な操作です
もう1つは右左折時に5AGS特有の自動シフトダウンが起きることです。
右左折時では4〜5速から2速まで連続でギア段数が落ちるので、交差点進入時〜曲がり始めまでにめまぐるしくエンジンブレーキの強さが変化します。
また同時に加速力もかなり低下しますので、曲がり途中の速度維持や右左折後の加速でもアクセル量がイメージとズレやすいです。
よって慣れないうちは「今何速に落ちたか」を意識しながら、右足にブレーキやアクセルの踏力変化を覚えさせましょう。
3速に入れるのはハンドルが真っ直ぐに戻ってからで大丈夫です
エブリイでの左折開始タイミング
エブリイのホイールベースは特別長くないものの、運転席が車のかなり前部に位置していることから「ホイールベースが長い車」と同じ車両感覚です。
またタイヤの切れ角が大きいというFR車の特徴から、鋭角の左折時は(極端に言えば)左リアタイヤを支点に振り子運動をするような旋回となります。
よって90°以下の鋭角な左折では、内輪差=左リアタイヤの脱輪に気を付けなければいけません。
一般的なFF車の左折ポイントよりも、勇気を出して運転席半個分くらい突っ込んでから左折をするようにしましょう。
よっぽどの道路状況じゃなければさすがに右に振る必要はありません
街乗りでのシフトアップ
まずは快適なシフトアップ操作について解説します。
5AGSでは、速度(エンジン回転数)が十分に上がっていれば、Mモードに入ったシフトノブを軽く下に押すだけでシフトアップされます。
しかしアクセルベタ踏みでシフトアップすると、トルク抜け感やシフトショックがあり快適とは言えません。
そこで以下の通りにアクセルワークと連動してシフトアップします。
- 目安の速度域に入る
- シフトノブを軽く下に押す
- わずかなディレイをかけてアクセルオフする
- ひと呼吸置いてからアクセルを踏み始める
多くの人が一番理解しづらいのは③の操作だと思います。
実はシフトアップの時には、シフトノブを押してからわずかに後で、車の下から「ガチャン」という音が聞こえます。
一度意識して聴いてみてください
これはクラッチが切れた音だと思いますが、要はこのガチャンと同時にアクセルオフするイメージです。
このディレイをかけることで、クラッチが再度繋がるまでのエンジンとギアの回転差を最小限にできるため、結果としてシフトショックが小さくなります。
このディレイのイメージ図が下の通りですが、あくまでイメージなのでご自身の車でタイミングを覚えてください。
※このディレイの仕方を詰めたい方は発展編をお読みください。
次に街乗りでのシフトアップの速度目安についてです。
とにかく低燃費を追求したい方は画像左を、燃費と快適性をバランスよく取りたい方は真ん中を、キビキビ走りたい方やそうせざるを得ないシーンでは右の速度を目安にしてください。
ちなみに低燃費走行ではエンジン回転数が低い影響か、どうしてもわずかなシフトショックが出ます。
なめくじは基本「快適」+必要な時は「キビキビ」を使っています
時々は中〜高回転巡航をすること!
細かな理屈の説明は省きますが、低燃費〜快適な運転でチョイ乗りばかりをしていると、エンジン内部にスラッジと呼ばれる不純物が堆積します。
実はチョイ乗りでエコ運転ってエンジンにとっては最悪の走り方です
買い物で数km程度しか走らない使い方がメインの場合は、エンジンの健康のために月に1回は高速道路や幹線道路で中〜高回転巡航をしましょう。
これをすればエンジンの熱でスラッジが燃焼され、溜まった不純物量をある程度減らせます。
それ以外にも、走行距離が大したことなかろうが、3〜6ヶ月毎などでエンジンオイルを交換することも大切です。
街乗りでのシフトダウン
5AGSではMモードでも自動シフトダウンされますので、街乗りでの減速〜停車時にあえて手動シフトダウンする必要はありません。
ちょっとした下り坂で手動シフトダウン減速してもいいですが、速度によっては前Gが一気にかかり始めたり、急に発生するエンジンの高回転音で同乗者が怖がる場合があります。
ただしいくつかのシーンでは手動シフトダウンが有効な場合があるので、必要そうなら使ってみてください。
手動シフトダウンの記事もできました!
なめくじは主に登坂時(5速→4速など)または左折時の減速で手動シフトダウンしています。
- 長い下り坂でエンジンブレーキを強めに効かせたい
- 登坂時にトルクが足りない(ジリジリ速度が下がる)
- 高積載なので1速発進にしたい(ボタンでも切り替え可能)
- 強めのブレーキ時のシフトショックを軽減したい
平地でフットブレーキの代わりにエンブレを効かせるのは快適じゃないので非推奨です
5AGSでの高速道路巡航
5AGSはATやMTよりも全体的にギア比が大きめに設定されているので、加速能力に不便は感じません。
加速合流時の運転操作では一旦燃費は無視して、以下の通りに行いましょう。
- アクセルペダルを半分以上〜ベタ踏み手前まで踏み込む
- 2速→3速:30km/h、3速→4速:50km/h、4速→5速:70km/h
逆にCVT車などと比べると5速でもローギアードなので、100km/h以上の高速巡航は苦手であることは理解して運転しましょう。
5AGSが搭載されている車種の多くは軽自動車や軽バンなどで、車重が軽かったり重心が高かったりします。
よって100km/h以上の高速域に入ると、横風ですぐ煽られるなど直進安定性に欠けます。
運転の安全性を考えると、風が弱い日で最高100km/h、風が強かったり路面状況が悪い日などでは80km/h程度で巡航すべきでしょう。
おすすめポジションは安定走行をしている大型トラックの後ろです
渋滞時の運転方法
街乗りでも高速道路でも、渋滞時に巻き込まれるほど運転が面倒なことはありません。
渋滞に巻き込まれてしまった際は、Mモードでのストップ&ゴーを繰り返すより、Dモードで運転することをおすすめします。
快適さを少し落として運転の楽さと安全確認の余裕を取ります
また渋滞での頻繁な踏み変えや踏みっぱなしの動作で右足がしんどくなってしまう方には、左足でブレーキペダルを踏んで右足の負担を減らすという方法もあります。
しかし左足の力加減が難しかったり不慣れな動作で急ブレーキを踏み切れない危険があることから、有識者からは「左足ブレーキは非推奨」とされがちです。
左足ブレーキに関しては、ご自身の利き足や器用さと相談しながら是非を考えてくださいね。
なめくじも家族には勧めないです
山道や坂(一般道)での運転方法
山道や坂で上り下りをする場合は、Mモードが本領を発揮する場面です。
しかしその分、細やかなシフト操作が要求されるので少し忙しいかもしれません。
上り道
上り道で使うのは3速〜4速がほとんどです。
2速は発進時や渋滞時くらい、5速を使うタイミングはほぼ無いでしょう。
アクセルペダルを普段よりも少し強めに踏みつつ4速で巡航、速度が落ちたり傾斜がきつくなったら3速に落とすというのが基本操作です。
かなりの急斜面だったり高積載だった場合の発進では、先に1速に落としてからの方がいいかもしれません。
ブレーキを踏みながらでも1速に落とせます
下り道
下り道では3速〜5速をメインで走行します。
坂の傾斜・積載量・乗車人数などの条件次第で、下り坂で加速するかどうかが変わります。
もし長い下り坂で加速傾向にあるのならば、フットブレーキでだけで減速し続けるのはNG(※)です。
※ベーパーロック現象などが起きて危険なため
その際はシフト段数を1〜2個落として、強めにエンジンブレーキをかけましょう。
5AGSではブリッピングをする必要はありません
30km/h〜50km/h程度で安全に走行できるスピードを、エンジンブレーキで”維持する”のが理想です。
ただしすでにそれなりの速度が出ている時に例えば5速→3速のようにシフト段数を落とす場合、エラーで弾かれることがあります。
そうなった場合はまずフットブレーキで速度およびエンジン回転数をある程度落としてから、再度シフトダウンを試みましょう。
高積載の影響
5AGSではギア比が高めに設定されていますので、高積載でもパワフルに走ってくれます。
しかし高積載の影響で、アクセルペダルの踏み込み量が少し多くなるので微調整をしましょう。
高積載時の坂道発進では2速でもトルク不足になる場合があるので、1速発進に切り替えます。
立体駐車場の上り坂で停車した時とかですね
また5AGSに限りませんが、積載量が多いとブレーキの制動距離が伸びることに注意しましょう。
エアコン作動の影響
エアコン(A/Cスイッチ)を作動するとコンプレッサーが起動し、エンジンの動力の一部を奪われます。
よってエアコン作動時ではアクセルペダルの踏み込み量が多くなったり、エンジン回転数が落ちやすくなったりします。
ギア回転数に対してエンジン回転数が落ちやすい状態ですので、シフトアップ時では通常よりも長めにディレイをかけるとシフトショックを減らせます。
一方でエアコンをかけても車重は変わらないため、ブレーキの制動距離が伸びることはありません。
しかしエアコンを作動するとブレーキペダルがやや硬くなる場合があるので、しっかりとペダルを踏み込む意識を持ちましょう。
未来を予測して運転する
最後に5AGSに限らない快適運転のコツを紹介します。
それは「未来を予測して運転する」ということです。
「かもしれない運転」のように、早期に何通りもの未来を予測できる人ほど、快適な運転が可能となります。
例えば自車が最後尾で計4台の車が、ゆっくり目の速度を保って巡航していたとします。
ふと視界の先で200m先の横断歩道の信号が点滅し始めたのが見えました。
このシーンでのなめくじの未来予測は以下の通りです。
「3台目はギリギリ赤信号になるから急ブレーキするかもしれないな。もし3台目が強引に交差点に進入したとしても自車はまず間に合わないだろう」
このように自車が停車する未来予測ができれば、すぐさまアクセルオフによる自然な減速を始められます。
そうすると信号にさしかかる頃にはすでに車間距離が空いているので、3台目が急ブレーキしても自分は穏やかに停車ができます。
このように未来を予測し、その状況に合わせた運転をしておけば急ブレーキや急ハンドルが無くなり、同乗者も安心できる快適運転となります。
この未来予測ができるかどうかは、経験値と性格ではっきりと分かれます
最後に
5AGSはクセがあるトランスミッションなので、Dモードではやや快適性に欠けるのは事実です。
バスでいうと補助席みたいな機能ですからね
運転が上達し余裕が出てくると、シフトショックやG変化が気になりだすでしょう。
そんな時は本記事を読み込みながらMモードを練習してみてください。
同乗者にも自分自身でも分かるほど、はっきりと乗り心地が変わることは保証しますよ。
※本記事の発展編はコチラになります。
ではまた次の記事でお会いしましょう