夫婦キャンプを始めようと思っても、何から揃えればいいのか分からない。
そんな方も多いでしょう。
キャンプ道具には様々な種類があり、調べてもどれが必須でどれを後回しにしていいのか分かりにくいですよね。
また実際に使ってみないと自分たちに本当に必要か判断できないことがままあるのも悩みの種です。
服を買いにいく服が無いみたいな状態ですね
そこで本記事では、今はまだ全くキャンプ道具を持っていない人に向けて「初めての夫婦キャンプに向けて揃えておきたい必要最小限のキャンプ道具14選」を紹介します。
記事を読めば、最初に揃えるべきキャンプ道具が分かるため必要最小限の買い物で納得のいくキャンプデビューができるようになります。
キャンプデビュー時に無駄買いしまくったなめくじが、必要最小限のキャンプ道具を一挙に解説します。
ちなみにトータル15万円分以上は買いました
ぜひ最後まで読んで、デビューに向けた賢いお買い物に役立ててください。
結論
- 必要最小限のキャンプ道具を揃えるためには、絶対することから逆算する
- 一部のキャンプ道具では、100均の商品は使い物にならないと覚えておく
- 最小限の道具から夫婦キャンプを始めて、必要なものを徐々に買い足していく
まず夫婦キャンプで絶対にすることを考える
まずは夫婦キャンプで絶対にするであろう行動を整理してみましょう。
なぜなら絶対にすることさえ分かれば、それに必要なキャンプ道具から順に揃えればいいからです。
さて具体的にその行動と必要な道具を挙げてみると以下の通りになります。
焚き火に関しては”絶対”か少し悩みましたが、一応入れておきました
では必要な道具を順に解説していきます。
夫婦キャンプに必要な道具
テント設営
何をするにせよ、テントが無ければキャンプは始まりません。
テントが無ければ、それはキャンプじゃなくて野宿ですからね
テントを設営するために最低限必要なものは「テント」と「ペグ・ガイロープ」です。
①テント
テントの説明で記載されている目安人数は、人数分の大人がリュックを置いてギリギリ寝られる程度のスペースです。
テントは2人分の寝床+2人分の荷物を置くスペースが必要になりますので、2人用以上の広さのものを選びましょう。
また最近では夜間でのキャンプ道具盗難事例も増えていることから、就寝時にはテント内に道具類をしまうことが推奨されています。
荷物をしまうスペースや今後の拡張性も考えて、最初から「3〜4人用」のテントを選ぶのも手です。
ただし当然ながら、目安人数が多い(=広い)テントほど値段が高いので注意が必要です。
とりあえず最低限で始めたい方は2人用を選びましょう
目安人数以外の基準では、テントのウォール数や耐水圧性能も重要です。
悩んだら結露が起きにくいダブルウォールで、耐水圧1500mm以上のものを選びましょう。
②ペグ・ガイロープ
ペグとはテントが風で飛ばされないように地面に打ち込んで固定する釘のようなキャンプ道具です。
形状や素材、あるいは長さなどによって様々な商品があります。
またガイロープはテント生地を引っ張りペグで地面に固定するためのロープと思ってください。
さてペグやガイロープについて結論を言うと、実は初回キャンプで購入する必要はありません。
なぜなら購入するテントには、必要な分だけのペグとガイロープが付属されているからです。
付属ペグはすぐ壊れるので、ちゃんとしたものを後で買うことになりますけどね
初めての夫婦キャンプでは、使い捨てと割り切ってとりあえず付属ペグとガイロープでチャレンジしましょう。
まずはペグやガイロープの仕組みについて理解した上で、2回目のキャンプまでに必要な分を追加で購入すれば全く問題ありません。
ちなみにペグを地面に打ち込むのには専用のペグハンマーを使うことが多いですが、太い薪や工具のハンマーで代用すれば事足ります。
焚き火
キャンプといえば焚き火を連想する人も多いのではないでしょうか。
実際には焚き火をしないキャンパーも居るとは思いますが、本記事ではあえて必須とさせていただきました。
さて焚き火に必要な道具を具体的に言えば「焚き火台」、「防火シート(焚き火シート)」、「薪と薪割り道具」、「耐熱グローブ」、「火バサミまたはトング」、「着火アイテム」となります。
これらを省くことは物理的にもマナー的にも難しいものがありますので、潔く全て購入しましょう。
③焚き火台
キャンパーのこだわりが最も現れる道具の一つです。
100均の焚き火台ではさすがに性能的に厳しいですが、安いものでは¥1,000台から購入が可能です。
最初から好きなものを選んで大丈夫ですが、焚き火で調理したりお湯を沸かしたりする場合は五徳(ゴトク)が取り付けられるものを購入しましょう。
④防火シート(焚き火シート)
キャンパーのマナーとして、熱で地面を痛めないように防火シート(焚き火シート)を準備しましょう。
シートを使わないと焚き火の熱で地面の草が焦げたり枯れたりします
こちらも100均商品は小さくて使い物にならないので、ネットやアウトドア用品店などで100cm×100cm前後のものを購入しましょう。
安いものでは¥1,000程度から購入が可能です。
⑤薪と薪割り道具
焚き火には薪が欠かせません。
「炭」ではなく「薪」が必要なので、購入時には注意しましょう
薪自体はアウトドア用品店やホームセンターで購入することができます。
ちなみに一晩での2人分の薪消費量は、だいたい一巻き分もしくは一箱分が目安です。
薪には大きく「針葉樹」と「広葉樹」がありますが、手に入るならどちらでも構いません。
一般に針葉樹は割りやすくて着火性がよく、火持ちが悪い(広葉樹はその逆)のが特徴とされています。
さて購入する薪はすでに割られていますが、それでも着火するには太いため更に細かく割る必要があります。
その細かい薪割りをするために「手斧(アックスやアッキス)」や「ブッシュクラフトナイフ」のいずれかを準備しましょう。
そうして細かく割れた薪に着火すれば焚き火の始まりです。
⑥耐熱グローブ
着火している薪を動かしたり薪割りや調理に使ったりと、何かと便利な耐熱グローブはぜひ準備した道具の一つです。
軍手でも代用は可能ですが、安全性や耐熱性から考えるとキャンプ専用の耐熱グローブの購入をお勧めします。
軍手で火周りを触る場合は、絶対にポリエステル製のものは使わないでください
⑦火バサミまたはトング
着火している薪を安全に動かしたり、焚き火に薪を追加したりするには「火バサミ」や「トング」が必要です。
真っ赤になったり燃えている薪を触るのは耐熱グローブであっても止めましょう
形状や材質によって様々な商品がありますが、少なくとも初回ではホームセンターで売っている長めのトングを持っていけば大丈夫です。
参考までに、100均で売っている30cmくらいのトングは焚き火をいじるにはやや心細い長さです。
⑧着火アイテム
当たり前ですが、薪に着火するアイテムが無ければ焚き火ができません。
その着火アイテムは「ライター」、「マッチ」、「ファイアスターター(メタルマッチ)」などがあります
「火なんて着けばなんでもいいんだよ」という方はライターやマッチを、「着火からキャンプ感を楽しみたい」という方はファイアスターターを準備しましょう。
本当は特徴に合わせて使い分けしますが、とりあえずなんでもOKです
食事
「キャンプ飯」で特集が組まれるほど、キャンプでは食事が大きな楽しみの一つです。
シンプルにいくのであれば、調理済みの惣菜やカップヌードルを持っていくのもいいでしょう。
釣った魚が今日の食料みたいなガチ勢もいますが、真似はしないように
もし焚き火で本格的に調理をしてみたいのであれば、「調理用の器具」や食材や飲料を保管するための「保冷バッグ」が必要です。
⑨調理用の器具
キャンプで使う代表的な調理用の器具には、以下のようなものがあります。
- メスティン:お米を炊く”はんごう”
- シェラカップ:鍋とコップの合いの子みたいな器具
- クッカー:キャンプ専用の鍋
- 包丁とまな板:言わずもがな
- スキレット:鋳鉄製の重いフライパン
どこまでを準備するかは「夫婦キャンプで何をしたいか?」によりますので、必ずしも上記全てを揃えることはありません。
例えばBBQだけなら必要な器具は箸と焼き網とトングくらいですし、したい料理を想像しながら揃えていきましょう。
個人的にメスティンとシェラカップがあるとキャンプっぽくなって好きです
⑩保冷バッグ・保冷剤
食材や飲料を冷やしておくためには保冷バッグが必要です。
保冷バッグには小さく収納できる「ソフトタイプ」と、保冷力が高い「ハードタイプ」があります。
どちらにも一長一短がありますので、色々と試してみましょう。
初回の夫婦キャンプでは100均商品ではない「ソフトタイプ」もしくは「ハードタイプ」がお勧めです。
100均のものは耐久力・保冷力・収納力全てで難有りです
保冷剤も実は、商品によって保冷性能に大きな違いが出ます。
初夏など暑い時期のキャンプを予定している場合は、最初からLOGOSなどキャンプブランドの保冷剤を購入しましょう。
食材が心配なくらい温くなる→凍るレベルまで性能が全く異なります
⑪テーブル
食事をするならテーブルは欲しいですよね。
2人分であれば天板サイズが100cm×50cm程度のテーブルを用意したいところです。
高さは地べたスタイルやローチェアを使うスタイルなら30〜40cm程度が目安です。
キャンプブランドが携帯性や収納性に優れているミニテーブルを多く出していますが、ホームセンターのプライベートブランドからも選んでみても良いでしょう。
テーブルは使ってみないと分からない道具の代表格です
夜間の活動
キャンプで夜を迎えたら、基本的にほぼ真っ暗と思ったほうが良いです。
つまり「ランタンなどの光源」が無いと、夜のお楽しみはおろか少し離れたトイレに向かうのさえままならなくなるということです。
街灯があるキャンプ場もありますが、おそらく事前に夜の明るさは判断できません
⑫ランタンなど
光源にはLEDなど明るく実用性に長けたものと、ガスランタンなど雰囲気重視のもの、そして移動用のものがあります。
これら全てがあるとキャンプは充実しますが、まずは実用性重視のLED+移動用で揃えると良いでしょう。
移動用に関しては、一般的な懐中電灯で構いませんので一本は用意しておきましょう。
就寝
最後に就寝時に必要なキャンプ道具についてです。
就寝時に必要なものは「シュラフ」と「ウレタンマット」の2点です。
⑬シュラフ
夏以外の時期では、就寝時には必ず「シュラフ」が要ります。
山の夜は、平地よりも数℃〜下手したら10℃くらい変わります
夫婦キャンプでは「快適温度」を目安に選ぶと幸せに眠れます。
下限温度は「寒いけどギリギリ眠れます」という基準であることに注意してください。
⑭ウレタンマット
またシュラフだけでは地面がゴツゴツして眠りづらかったり底冷えするので、「ウレタンマット」も忘れずに準備しましょう。
そこに必要に応じて枕を準備するのが、キャンプでの基本の就寝スタイルです。
更に「コット」と呼ばれる簡易ベッドを使う場合もありますが、まずはこの基本スタイルで始めるといいのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。
本記事では、初めての夫婦キャンプに向けて揃えておきたい必要最小限のキャンプ道具14選を紹介しました。
紹介したもの以外にも、より充実したキャンプにするための道具は星の数ほどあります。
しかし覚えていただきたい大事なポイントが一つあります。
それは「賢く買い物をして初めての夫婦キャンプを迎えること」です。
夫婦によっては、2人のキャンプへのやる気や熱量に差が大きいこともあるでしょう。
そんな状況であれこれと大量に買って大半の道具を使わなかったり1回きりで出番終了となっては、やる気が低い側からするとどうしても無駄遣いに見えてしまいます。
偏見ですが、男目線で言うと男性側に大量買いの傾向があるように思います
キャンプを夫婦共通の趣味とするには、楽しい思い出を作るのはもちろん無駄な悪印象を避けるのも大切です。
まずは必要最小限から始めて、実際に2人が必要だと感じた道具を買い足すような形にしましょう。
大丈夫です、今回80点でも次回100点にすればいいんです。
キャンプ場は逃げないんですから。
ではまた次の記事でお会いしましょう
- 必要最小限のキャンプ道具を揃えるためには、絶対することから逆算する
- 一部のキャンプ道具では、100均の商品は使い物にならないと覚えておく
- 最小限の道具から夫婦キャンプを始めて、必要なものを徐々に買い足していく