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7月下旬にGOGlampingの「G・G PUP2.0 パップテントTC」を使ったのでレビューします。
購入をお考えの方の参考になれば嬉しいです。
G・G PUP2.0 パップテントTCを選んだ理由

とんでもない暑さを更新し続ける昨今の夏用幕として、黒色のパップテントを探していました。
「暑さ対策なら白じゃないの?」と思われるかもしれませんが、個人的には風通しが良いという条件付きならば、幕内への紫外線をしっかりカットしてくれる黒が優れていると考えています。
そして探してみると黒色のパップテントは意外なほど少なく、ましてT/C素材だとかなりレアです。
手頃な値段というところを加味すると、選択肢はG・G PUP2.0 パップテントTC(以下、本幕)かOneTigrisの「SOLO HOMESTEAD T/C」くらいでしょうか。

ただし執筆時点では後者は公式HPから黒色が消えてます…
また本幕はオプションの前幕と合わせれば多種多様なアレンジが効く点と、サイドウォールを跳ね上げた時に最大で高さ155cmが稼げる点が魅力でした。
以上の理由から本幕を選びました。
レビュー
総評
なめくじは本体とオプションの前幕を購入しましたが、コスパの良い買い物でした。
夫婦キャンプがメインなのでソロ用である本幕の出番は少ないですが、機会があれば積極的に使いたい幕という感想を持ちました。
良い点
黒はカッコいい
パップテントは元々軍幕なので、サンドやオリーブなどのアーミーカラーが主流です。
それはそれでカッコいいのですが、T/C素材の光沢感が少ない黒もカッコいいです。

外から見るとちょっとニヤニヤしちゃう
ミリタリー系の風合いでギアを統一している方にも悪くない組み合わせですし、なるべく色数を少なくシックにテントを仕上げたい方には黒がピッタリです。
涼しい
今回使用したのは高地での夏キャンプでしたが、午前中は快晴で日差しに当たるとすぐに背中が汗だくになる状況でした。
その中でT/C素材かつ黒色ということでとても遮光性が高く幕内が涼しく保たれており、夏キャンプに向いている印象がありました。

またスカートは全面捲り上げが可能ですし、インナーテントを使えば抜群の通気性を保ちつつ寝ることができるのも良いですね。
オプションの三角窓メッシュを1枚追加すれば、前後を閉めたクローズドでも通風ルートを確保できます。
前幕がそれなりの高さ
本幕を選んだ理由の一つが前幕跳ね上げ時の高さです。
メインポールこそ長さ120cmですがサブポール長は160cmあるため、前幕を跳ね上げると155cmの高さを稼げます。
ローチェアスタイルのなめくじにとって、この高さが快適に過ごせる要因の一つです。
大体の方は屈む必要があるものの、高さのおかげで移動時の中腰姿勢がキツいというほどではありません。
アレンジ幅が広い
今回は初陣ということで標準的な使い方をしましたが、公式の説明通り多彩なアレンジが楽しめそうです。
開放的なアレンジをしてタープ泊っぽく使うのも楽しそうですし、天気が良くて虫が少ない季節ならスタービュー型なんかは一度試してみたいですね。

飽き性のなめくじには嬉しいアレンジ性
冬にもいけそう
標準で煙突穴がありますので、冬では薪ストーブ使用でお篭りキャンプが可能です。

オプションのTPU幕があれば前面の視界も確保可能です
また本幕は全周にわたってスカートがあるため、断熱性の高いT/C素材ということもあって冬場でも冷気をしっかり遮断できそうです。
T/C素材のスカートは泥汚れが付きやすい欠点があるものの、汚れに強いポリエステルスカートだったらテントの見た目が安っぽくなりそうなのでどちらも一長一短といったところです。
ちなみにスカートは全部捲り上げられる仕様なので、夏場や冬場のストーブ使用時でもしっかり換気が可能です。
造りがしっかりしている
素材や縫製がしっかりしているので、保管時のカビ対策さえ気をつければ耐久性はかなりありそうです。
その観点からすると、オプションをあれやこれや足していくのも長く愛用するための初期投資として悪い話ではないと思います。
というかすでに色々買い足したくなっている自分がいます。
付属ペグが良品
テントの付属ペグなんてのはしょうもない奴がつくのが普通ですが、本幕の付属ペグはかなりしっかりしています。
さすがに自前のペグを持ってる方には不要な質ではありますが、付属品としてはかなり力が入った仕上がりとなっており、本幕がスタートという方はペグを買い直さなくて大丈夫です。
オプションが多彩
なめくじが購入した前幕オプションの他にも、メッシュ幕やTPU幕など多彩なオプションが用意されています。
冬仕様にしたいのか夏仕様にしたいのかを始め、自分のキャンプスタイルに合わせてオプションを選択することでベース本体の価格を安く抑えられるのはユーザーフレンドリーな販売戦略と言えます。
悪い点
変なオプション設定
本幕には三角窓が左右1ヶ所ずつ設置されており、ストーブ用の耐熱シート1枚と換気用のメッシュシート1枚が付属されています。
しかしオプション設定も「耐熱シート+メッシュシート」で1セットなので、夏場の換気用に両方メッシュにしたい場合、誰も要らない2枚目の耐熱シートをゲットすることになります。
オプション設定をメッシュシート1枚で安くするか、最初からメッシュシート2枚を本体に装備して耐熱シート1枚をオプション化すべきでしょう。
前後対称ちゃうやんけ
取扱説明書によればフライシートは前後左右対称らしいのですが、実際には前後が非対称です。
確かに前後どちらも跳ね上げはできますが、目線を隠すために大事なサイドフラップは片方にしかなく付け替えも不可能なので設営の向きには注意が必要です(一敗)。
幕幅が物足りない
記載上は365cmの幕幅ですが、メインポールが邪魔して有効空間はもっと狭いです。
230cm長のインナーテントが押し込まないと入らなかったので、寝るスペースとして使える幅としては220cm程度でしょう。
ただし次のオプション「二股ポールセット」を使うことで有効幅を拡張することができます。
設営しにくい
基本的にはソロ用の幕ですが素材が重いため、慣れていない女性には設営しにくいかもしれません。
また幕の重さも絡んでメインポール2本を1人で自立させるのも大変です。

ちっちゃいタープを1人で立てるようなものです
誤解のないように説明すると、これはメーカーの設計が悪いという話ではなくT/C素材のパップテントの宿命です。
パップテントの設営方法についてはコツがあるので、Youtubeの動画等で予習しましょう。
自信がない方はオプションの「二股ポールセット」を購入しておくと、骨格が自立する分かなり設営が楽になると思われます。
夫婦キャンプでの使用は可能?
本幕はW365xD200xH130cm(フルクローズド時)とパップテントとしては標準的なサイズです。
人が寝られる有効空間という観点ではW220xD150xH100cmくらいなので、大人2人が寝るには正直狭いです。
もし夫婦キャンプで使いたい場合は、オプションの前幕が必須でしょう。
前幕があれば一気に有効空間が広がるため、フルクローズド時にも多少の荷物を幕内に置きながら大人2人が寝るスペースを確保できます。

ソロでも活躍するので前幕はあった方がいいです
最後に
簡単なレビューではありますが、いかがだったでしょうか。
今後冬でも使った場合は内容を追記する予定です。
皆さんのパップテント選びの参考になったら幸いです。

ではまた次の記事でお会いしましょう