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夫婦キャンプをしようとキャンプ場を予約したけど、あいにくの雨予想。
そんなことってありますよね。
でもせっかく休日の予定を合わせたし…キャンセル料ももったいない…
でも安心してください。
晴れた日なら存分にキャンプの醍醐味を楽しめる一方で、雨のキャンプもそれはそれで風情があるもの。
本記事では雨キャンプを楽しむための方法やおすすめアイテムをまとめて解説します。
私事ですが先日、色々と準備不足の中でどしゃ振りの中で雨キャンプを強行した結果、夫婦2人ともヘトヘトになって十分にキャンプを楽しめずに終わりました。
そのリアルな経験を基に、雨キャンプの注意点やしっかり楽しむための対策も載せますのでぜひどうぞ最後までお読みください。
結論
- 雨キャンプはしっかり準備すれば、十分に楽しむことが可能
- 晴れの日とはキャンプ用品選びや準備が大きく異なる
- 風が強かったり雷が鳴るような日では無理はしないこと
雨での夫婦キャンプの楽しみ方
キャンプ場の予約や、休日の都合から雨と分かっていてもキャンプに行くことはあると思います。
もし雨での夫婦キャンプになったらどのように楽しめるのでしょうか?
楽しみ方としては以下の通りです。
- 体を動かすアクティビティは難しいが、舗装された道路の散策は可能
- タープを張り、焚き火やキャンプ飯を楽しめる(風が強い場合を除く)
- 雨や木々の音をASMRのように聴きながらデジタルデトックス
- やることが多くないからこそ夫婦の会話がすすむ
実はしっかりと準備さえすれば、そこまで大きくキャンプが制限されることはありません。
星空は残念ながら見えませんが、その代わりに雨に濡れた木々が違う表情を見せてくれます。
雨キャンプのイメージがどのようなものか知りたい方は、ぜひ映像と雨音が美しいYYYA’s CAMP様の動画を観てください。
動画はソロキャンプですが、雨キャンプの雰囲気は掴めます
雨での夫婦キャンプの問題点と対策
さて雨キャンプを実際に経験してみると、雨が降っていない時と降っている時では準備の仕方が全く違うことに気付きます。
逆に言えば準備がしっかりできていないと十分に雨キャンプを楽しめなくなる可能性がありますので、ぜひしっかり雨の日キャンプで起きる問題点と対策をチェックしてくださいね。
これから載せている内容は自分たちの反省も基にしています
- テントやタープの設営手順と難易度の違い
- 雨の日用のテント選び
- 雨の日用のペグ選び
- キャンプ用品を濡らさないための対策
- 雨具や防寒具の準備
- 風も強い日はどうすべきか
テントやタープの設営手順と難易度の違い
晴れや曇りの日と比べ、雨の日ではテントやタープの設営難易度がかなり上がります。
それは①視界不良になる、②ペグが効きにくく設営の手間が増える、③雨の中で作業すると気が焦る、④手早く行わないとテント内部まで浸水する⑤汚さないようにと変な設営手順を踏むなどが理由です。
我々はこれに加えて日が落ちて暗い中で設営したのでめちゃくちゃ苦労しました
通常はテント→タープの順に位置を決めながら設営することが多いでしょうが、雨の日はタープ→テントと設営手順が逆になりがちです。
極力濡れないためにはこうせざるを得ないのですが、設営手順に慣れていないとミスを連発しますので日頃からタープ→テントの順での設営に慣れておいた方がいいかもしれません。
ちなみに視界不良だとパートナーがどこで作業しているかがパッと見で分かりにくくなりますので、手元の明るさ確保の意味も含めヘッドライトを準備しておくと便利です。
雨の日用のタープの張り方
晴れの日と雨の日では、実は少しタープの張り方を変えなければいけません。
なぜならタープはその形状から雨が溜まりやすく、しっかり雨が抜ける動線を確保しないと最悪タープが破れたり崩壊しかねないからです。
下画像ではタープの前部中央を下げて雨の流れ道を作っているのが分かります
どんなタープの張り方であれ、雨の日はなるべくタープ上に雨が溜まらないように勾配をつけて雨が自然と地面と落下するように一工夫しましょう。
ちなみになめくじの大好きなキャンプ系Youtuberである「チキューギ.」様が、雨の日でも汚さないタープの張り方の解説動画を出されています。
ぜひ雨の日キャンプを予定している方は、動画をみて事前準備をしてみてください。
我々は動画を復習せずに行った結果、タープを張るのに30分以上かかりました
風も強い日にタープをどうすべきか
雨と共に風も強い日は、基本的にタープの使用は避けるべきです。
なぜならタープはその形状からテントと比べて風のあおりを受けやすいからです。
ただでさえ雨の日では地面がぬかるんでペグが効きにくい状態なのに、風が強い日はそこからタープがあおられてじりじりペグが緩みます。
最悪タープが崩壊したり抜けたペグが周囲に飛んでいく危険性があります
もしどうしてもタープを使いたいのであれば、後部を直接地面にペグダウンするなどかなりロースタイルにして風の影響を最小限にしましょう。
ただしその場合は空間が狭く高さも出せないため、焚き火をした場合に火の粉でタープが焦げたり穴が開くリスクが高くなります。
雨に関わらず、風が強い場合は「タープを使ってはいけない」が原則です
雨の日用のテント選び
雨のキャンプではテント選びが非常に重要となります。
なぜならテントの形状や構造によって、雨に濡れる回数・量はもちろんのことアクティビティの幅も大きく変わるからです。
場合によってはひたすらテントの中に引きこもることになります
では雨の日には、具体的にどんなテントが良いのでしょうか?
なめくじの思う答えは「屋根部分があるテント」です。
また屋根の要素以外にもタープの有無によって選ぶべきテントが異なりますので、タープが有る状態と無い状態で分けて考えてみましょう。
タープが有る状態
タープがあれば、テント選びやベースキャンプの設営の仕方にはかなり選択肢が広がります。
耐水性能が高いテントであればタープをしっかり張り出してリビング部分を広くすることができますし、耐水性能が低いテントであれば「過保護張り」のようにタープでテントの耐水性能をカバーすることができます。
「過保護張り」は以下のようにタープでテントを完全に覆ってしまう設営方法です
実際のところはタープがあればどのようなテントを使っても問題ありませんが、強いて言うなら設営が比較的簡単なものを選ぶといいでしょう。
なぜなら雨に晒された状態で難しい組み立てをすると、人がしんどい以外にもテントが泥で汚れたり浸水しやすくなるデメリットがあるからです。
雨の中での設営の簡単さだけで言うのであれば、「ポップアップテント」がいいかもしれません。
ポップアップはフロントシートにタオルを敷いて下足場所にできるのも便利です
ただし一般にポップアップテントは耐水性能が低かったり、逆に耐水性能は十分だけど手狭だったりと一長一短ありますのでアイテム選びには注意してください。
またポップアップより一手間かかる「ワンタッチテント」では、耐水圧2,000mmかつしっかりとした広さのテントが選べます。
ただし耐水圧を上げすぎると今度は通気性が悪化しますので1,500-2,000mm程度を目安にするといいでしょう。
タープが無い状態
タープがない状態でのテント選びは、跳ね上げができることが必須条件です。
跳ね上げ機能が無いと、テントに引きこもることになりますし焚き火もできません
テントの一部を跳ね上げて簡易的な屋根を作ることで、雨から体を守りながらキャンプを楽しむことができます。
もしテント近くで焚き火をしたいのであれば、火の粉で穴が開きにくい「TC素材のテント」がいいかもしれません。
ただしTC素材は、雨にやや弱く素材自体が重いというデメリットも考慮しましょう。
下記画像は日本発の新進気鋭ブランド「WAQ」の製品です
上記のようなティピーテント以外に、無骨なスタイルが心をくすぐる「パップテント」も跳ね上げが可能です。
ただしパップテントの跳ね上げには追加ポール(手持ちのもの、もしくはオプション)が必要な点と、基本ソロ用ですので2人分が必要な点に注意してください。
下記画像はコスパブランドとして人気の「FIELDOOR」の製品です
耐水性能を優先するのであれば、TC素材ではなく「PUコーティングの効いたテント」が選択肢に入るでしょう。
PUとはポリウレタンのことで、テント生地にPUコーティングを効かせることで耐水性能が上がります。
下記画像はキャンプ通にも人気が高いブランド「DOD」の製品です
もし霧雨〜小雨くらいであれば、跳ね上げができないテントであっても外に焚き火台をセットしテント内から眺めることは可能でしょう。
ちなみに雨に濡れずに焚き火をしたい場合に、「2ルームテントの前室内で焚き火すればいいじゃん」と思うかもしれませんが絶対に止めましょう。
火の粉によってテントが燃える恐れも勿論のこと、一酸化炭素中毒になっては命に関わる事態にもなり得ます。
2ルームテントだけで雨の日キャンプに行ったら素直に焚き火は諦めましょう
雨の日用のペグ選び
雨が降ると地面はぬかるみ、乾いた地面と比べるとペグが効きにくくなります。
ペグが外れてベースキャンプが崩壊することは絶対に避けたいので、雨の日用には少なくとも30cm以上のペグを使いましょう。
20-25cmのペグであればクロス打ちで使うことをおすすめします
おすすめは軽量で丈夫かつ錆びにくいチタン製の30-40cmペグです。
テントだけではなくタープ設営に使うことも念頭に、15〜20本など多めに準備しておくといいでしょう。
ついでになめくじが使ってる、激安のペグケースとペグハンマーを紹介しておきます。
使っている限り、値段の割に耐久性や機能性は十分に感じています。
雨天時に1本ずつ収納するスタイリッシュなペグケースはしんどいと思います
キャンプ用品を汚さないための対策
雨の日では地面が泥だらけになっていることがほとんどで、そのまま荷物を下ろすと間違いなく汚れてしまいます。
砂利サイトならマシかもしれませんが…
そのために、雨の日キャンプでは設営時点から荷物を仮置きできるような工夫が必要です。
対策としては2つあります。
1つはブルーシートを使うこと。
ブルーシートであれば後で汚れも流しやすいですし、折り畳めば必要に応じた面積で使うことができます。
キャンプに行かない時は、他の用途に使いやすいのもいいですね
もう1つはラックを用意することです。
ラックは荷物の仮置きにも、その後のベースキャンプでのセッティングにも活かすことができます。
逆にラックのような荷物置きがないと、必ずキャンプ用品のお尻が汚れてしまいます。
もし雨の日キャンプを経験すれば、ラックの必要性を痛感できると思います。
またラックは荷物を整頓して使いやすくできるという以外にも、ベースキャンプの見た目がカッコよくなって気分が上がるというメリットもあります。
やっぱ多くのキャンパーが使ってるのにはちゃんと理由があるんですねえ
ラック選びは頑丈さやサイズの他に、重ねて使えるかどうかやデザインが自分たちのキャンプの雰囲気に合うかも考慮するといいでしょう。
雨具や防寒具の準備
雨具や防寒具の準備はしっかりすべきです。
なぜなら雨キャンプで全く濡れないということはなく、もしずぶ濡れで体が冷えてしまってはその後に体調を崩しかねないからです。
楽しむためのキャンプで風邪を引いたら本末転倒です
雨具(レインウェア、レインポンチョ)
雨具の選択は考え方次第で、管理の手間を考え防水機能の低い安物を使い捨てするか品質のしっかりした雨具を使うかです。
後者では雨に濡れる量は減らせますが、帰ってからちゃんと干さないとカビますので注意してください。
ちなみに雨具の種類は、個人的にテント設営などで動きやすいストレッチの効いた上下セットがベストだと思います。
ジャケットタイプは防水ポケットが複数付いているのも便利ですね
またポンチョタイプを選ぶのであれば、体を動かしたりリュックを背負ったまま活動できるゆとりがあるタイプが便利です。
下のものだとポケットがあったり、カラーバリエーションがあるのがいいですね◎
ちなみに盲点なのが、必要がなくなった時に濡れた雨具をどうするか問題。
我々は苦し紛れに車の屋根や荷物の上に載せていました…
「地面には置きたくないけど乾かしたいし…」という時には、ハンガーラックが便利です。
コンパクトに使うのであれば、ランタンスタンドもありです。
ただしメーカー想定外の使用ですので、耐荷重には気をつけてください。
ちなみにテントやタープのガイロープになんとか干そうとするのは、ベースキャンプの安定性を損なうので止めたほうが無難でしょう。
防寒具
どの季節にキャンプするかでも変わりますが、雨に濡れた体は不快で思ったより冷えることを覚悟しましょう。
防寒具とは違いますが、着替えを持っていったほうが無難です
防寒具に関してはイメージする最大級に寒くなる前提で選びましょう。
秋キャンプ以降や春先のキャンプではヒートテックはもちろんのこと、ダウンジャケットの用意を考えてもいいと思います。
下記はアウトドア・アパレルブランドの王道「patagonia」の製品です
後片付けを楽にするために
楽しい雨キャンプが終わって荷物を撤収する際も、前述のブルーシートやラックがあると汚れにくくて便利です。
その時に雨が上がっていても、地面は雨や夜露に濡れてビシャビシャです
テントやタープはどうせ帰ってからすぐ乾かしますので、ざっくりと畳んで使い捨てのゴミ袋(45L〜120L)に1枚ずつ入れて持ち帰りましょう。
さてキャンプが終わって家に帰っても後片付けが残っています。
雨の日キャンプをした後は、キャンプ用品に汚れがついていたり水滴が付いているのでしっかり拭いておかないとサビやカビ発生の原因となります。
特にテントやタープの生地がやられると高い買い替えをする羽目になりますので、必ずケアをします。
広いガレージがある方はテントやタープを広げて干したり乾拭きしたりして、なるべく早く湿気を取りましょう。
できたら24時間以内に干せるとベストです
ちなみにテントを立てて乾かしてもいいですが、ピン張りした状態ですと生地が伸びた状態でクセがつきますので緩めに設営しておくことをお勧めします。
逆にシワが寄った状態で干すとシワの後が残りますけどね
マンション住まいの方ではベランダにかけて干すことになりますので、風に飛ばされないように布団ばさみを用意しておきましょう。
細々としたキャンプ用品は汚れを拭いて大きめのバスタオルなどを使いつつ室内で乾かせば大丈夫です。
ちなみにこういった準備や片付けの手間を省きたい場合は、キャンプ用品のレンタルを検討してもいいかもしれません。
雨の日キャンプの注意点
さて最後となりますが、雨の日キャンプの注意点について押さえておきましょう。
雷には注意
雷には注意が必要です。
人が万一にでも雷に打たれたらほぼ即死します。
雷が鳴っているようなら、キャンプを中断して近くの管理棟に避難するかとりあえず車に避難するかしましょう。
ただし幌タイプの車(オープンカー)には雷の防御効果がありませんので注意してください。
車では金属部分を雷撃が通りますので、ドアノブなどの金属は触ってはいけません
また雷が怪しい場合は、テントやタープを木の近くには張らないようにしましょう。
雷は高いものに落ちやすい性質がありますので、ある意味避雷針のように木に落ちてきます。
しかし側撃雷と言って、木の近くにいる人も雷撃がほぼ同じ威力で当たって死にますので木の近くに居てはいけません。
具体的には4m以上離れる必要があります
テント内では焚き火をしない
雨で濡れるからといって、テント内では絶対に焚き火をしてはいけません。
火の粉によってテントが焦げたり燃え移る危険がある他、一酸化炭素中毒によって死に至る可能性があります。
カセットコンロも一酸化炭素中毒に関しては自己責任使用です
テント内という閉鎖空間では火の気を使用してはいけません。
テント内で薪ストーブを使う方もいますが、換気にはめちゃくちゃ注意しています
最後に
いかがだったでしょうか。
本記事では雨キャンプを楽しむための方法やおすすめアイテムを紹介しました。
しっかり準備した上で行けば、雨キャンプであっても十分にキャンプを楽しむことができます。
雨キャンプならではの風情も楽しめます
逆に言えば出たトコ勝負で行くとかなりチャレンジングなキャンプとなりますので、ぜひとも事前に道具を揃えておくことをお勧めします。
ではまた次の記事でお会いしましょう
- 雨キャンプはしっかり準備すれば、十分に楽しむことが可能
- 晴れの日とはキャンプ用品選びや準備が大きく異なる
- 風が強かったり雷が鳴るような日では無理はしないこと