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こんにちは、なめくじです。
さて本記事では「カーオーディオのAUX端子修理」について解説します。
当ブログ的には車両整備の記事にはなりますが、断線しかけているお気に入りのヘッドフォンの再生などにも役立ちますのでどうぞお読みください。
あと記載内容は全て自己責任で参考にしてください。

長いので急ぎの方は目次から飛んでください
購入したエブリイについて
まずは2022年12月に購入したエブリイについて軽く紹介します。
- スズキ エブリイ HBD-DA17V PCリミテッド ホワイト
- 2018年8月製造(4年落ち)
- 駆動:2WDの5AGS
- 走行距離:約78,000km
- 修復歴なし、内外装ともに大小の傷や凹みあり
- ETC(2015年製 FNK-M09T、ETC2.0未対応)
- カーナビ(2018年製KENWOOD MDV-D305、リアカメラ付)
- 乗り出し71.7万円(車を下取りしたので実質80万円前半)
スピーカーが片方しか鳴らない問題
購入したエブリイのナビは、AUXでEcho autoを出力しても音が片方のスピーカーからしか鳴りません。
使用ナビはKENWOOD2018年製のMDV-D305というやや古めの機種、スピーカーは純正2スピーカーで、Bluetooth接続はできません。
ナビ音声はステレオで聞こえますので、メインの音声出力部分は問題なくて、AUX接続周りでトラブルを抱えているようです。
原因の絞り込み
症状からAUX接続での接触不良や断線が疑えるので、まずはカーナビを取り外し&分解して不具合の有無や部品交換が出来ないかを確認しました。
正直言えば、パパっとAUXケーブルの交換で修理終了としたかったのですが、現実は甘くありません。
ナビを取り外して半ばまで分解すると、AUXケーブルは基盤に直接配線(隙間から見た限りではおそらく基盤の特殊コネクタに接続)されていることが分かりました。
この時点で電工素人のなめくじは詰みました。
面倒臭い仕様にしているKENWOODを恨みつつ、隙間からピンセットを入れコネクタの接続に緩みが無いことを確認してから分解途中のナビを組み直しました。

余談ですが小ネジが4本ほど余りました、不思議ですねえ
どうしたものか悩みながら接点復活剤を使ったりプラグをコネコネしていたら、プラグがある角度になると両方のスピーカーが鳴ることが発覚しました。
これで原因はプラグ先の接触不良もしくは先端部での断線で確定です。
AUX端子を修理する
さて、原因が分かったので、腹をくくってAUX端子を修理します。

初挑戦です
やり方としては断線もしくは接触不良を起こしたAUXプラグを不良箇所ごと切り落として、新しいAUXプラグにはんだ付けで配線するという方式です。
方法論についてはオヤイデ電気様を参考にさせていただきました。
必要な道具や材料の紹介は最後に記載します。
実際の手順①
事前準備として、感電しないよう、確認時以外は車の電源をOFFにしておきます。
まずはグローブボックスを外します。

ボックスの左右を内側に押しながら手前に引くと外れます
次にグローブボックス裏を通って配線されているAUXプラグを確認します。
本ナビのAUXプラグは黒線2本の3極プラグ(3.5mm)でしたので、新しい3極のプラグを購入しました。
※プラグの種類については、MohiBlog様を参照
購入したものを分解すると以下の写真のようになります。

確認を終えたところで、駄目プラグをハサミで切り落とします。
今回はプラグの接触不良なので最低限で切り落としましたが、ケーブルの断線を疑うのであれば疑わしい箇所を含んで切り落とす必要があります。

ケーブルが折れてるとことか傷が入っている部分とかですね

実際の手順②
まずは、先が切り落とされたケーブルに前後正しくプラグカバーを通しておきます。

この手順を忘れると、後で泣くことになります
次に内部の配線を傷つけないように、10mm程度を目安にハサミやニッパーなどで黒被膜へ軽く切れ込みを入れ、最後は爪で剥きます。
※自信が無い方は、ストリッパーを用意しましょう
黒被膜を剥くと銀色線だけ見えますが、掻き分けると銀色線・白被膜・赤被膜に分けられます。
銀色線を撚り分けてから、白と赤の被膜を4-5mm目安に爪で剥きます。
すべての線が露出したら、白と赤の被膜も撚り分けておきます。

撚り分けを終えたら、プラグ穴3つにそれぞれの線を通し、ズリ落ちないよう軽く曲げておきます。
白が左、赤が右、銀が下の穴です。
また黒被膜は爪部分に通し、軽く噛み込ませておきます。

最後にペンチかハサミで穴から飛び出た線の先を2-3mmにカットしておきます。

ギリギリ過ぎると穴からズリ落ちるので注意
実際の手順③
さていよいよはんだ付けです。
はんだゴテを300〜340℃程度に熱し(温度調整機能が無い場合は勘)、はんだを付けていきます。
はんだが2ヶ所以上に繋がると、電気が流れた時にショートしてしまいます。
よって重力で溶けたはんだがタレるのも考慮して、プラグの向きを適切に固定しながら作業します。

綺麗にはんだ付けができれば内部を絶縁する必要はありませんが、心配な箇所がある場合は、吸い取り線ではんだを吸い取って再挑戦するか、念の為マスキングテープを仕込んで絶縁しておきます。
この状態で先にEcho Autoへ接続してから車のキーを回し、ちゃんと音が鳴るか確認します。

第2世代は根本までしっかり接続するのに少し力が要ります
確認が終わったら一旦キーをOFFにしてからプラグを外し、先に通しておいたプラグカバーをはめます。
万一プラグカバーでやらかした方は、諦めてはんだ付けを再挑戦するか、プラグカバーを縦に分割してケーブルへ装着し、マスキングテープでぐるぐる巻きに固定しましょう。

ちなみになめくじは、ケーブルをなるべく長めに出した状態で紙クロスを敷いた台に載せ、運転席に座りながら作業しました。

はんだゴテはポータブル電源のACから電力を供給しています
同様に車内で作業する方は、熱したはんだゴテや溶けたはんだがあちこちに付くと1発で溶けるので、道具置き場や作業場所を工夫しながら行なってくださいね。
またはんだ吸取線は、初心者にはマストアイテムだと思います。
失敗しても、吸い取り線へ液状のはんだを触れさせれば吸着されるので、簡単にやり直すことができます。

はんだ付けの作業が終わったらグローブボックスを戻して作業終了です。
グローブボックスはまず底のパーツを”受け”へ差し込んで、左右を内側に押しながら戻せばOKですが、その際にケーブルを噛み込まないよう注意してください。
必要な道具
はんだ付けは、その場にAC電源があるかないかで選ぶべき道具が変わります。
ご自身の作業環境を考えた上でチェックしてください。
AC電源あり
AC出力が可能なポータブル電源があったり室内で作業する場合のような、AC電源のある方が必要な道具は以下の通りです。
- AUXプラグ
- ストリッパー(必要な場合)
- ペンチまたはハサミ
- はんだゴテのセット
- 固定台(必要な場合)
AUXプラグ
Echo Auto1世代〜2世代が問題なく動作している製品です。
ストリッパー
中の線を傷つけずに被膜を剥く自信が無い方は用意しましょう。
はんだゴテのセット
AC100V電源(家庭用コンセント)が必要ですが、必要なものが全部揃っていて便利なセットです。
固定台
なめくじは無しで作業しましたが、あった方が絶対に楽です。
AC電源なし
AC電源が確保できない場合は、ガス式/充電式/電池式などのコードレスはんだゴテを使いましょう。
しかしコードレスはんだゴテには初心者セット的なものがないので、1個ずつ道具を揃える必要があります。
- AUXプラグ
- ストリッパー(必要な場合)
- ペンチまたはハサミ
- コードレスはんだゴテ
- はんだ
- はんだ吸い取り線
- こて台
- 固定台(必要な場合)
AUXプラグ
Echo Auto1世代〜2世代が問題なく動作している製品です。
ストリッパー
中の線を傷つけずに被膜を剥く自信が無い方は用意しましょう。
はんだゴテ
一番安いのはガス式ですが、使うにはライターとライター用ガスが必要です。
充電式は比較的安いですが、ガス式よりやや高価です。
電池式も最廉価品は充電式とほぼ同額、好みでしょう。
はんだ
少量タイプで十分です。
はんだ吸い取り線
リカバリー用の吸い取り線は、初心者こそ用意することをおすすめします。
こて台
一番安いものでも、こて台はあった方が安全です。
固定台
なめくじは無しで作業しましたが、あった方が絶対に楽です。
最後に
なめくじのような電気工作素人でも、道具と知識を揃えれば、AUX端子くらいなら修理できました。
AUX端子が死んで困っている人は、これをレベルアップの機会と前向きに捉えてチャレンジしてみましょう。。
はんだ付けを練習してから挑戦したい方は、切り落としたプラグや捨ててもいいプラグで先に試すといいかもしれません。

ではまた次の記事でお会いしましょう